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【栃木】

宇都宮市の東峰南自治会が独自に断水対策 公民館の敷地内に防災井戸を設置

整備した井戸で水をくむ小野義一さん=宇都宮市で

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 宇都宮市石井地区の東峰南自治会は、地域の公民館の敷地内に、井戸を整備した。大規模災害での断水に備えた「防災井戸」として主に活用する。自治会が独自に防災井戸を新設するのは、市内で初めてという。

 防災井戸の設置は、市自治会連合会の役員を務めていた東峰南自治会の小野義一(よしいち)会長が、東日本大震災以降、被災地の岩手県や福島県などを視察したことで具体化した。被災者の多くから、「水の確保の大切さ」を訴える声を聞き、小野さんは自治会に防災井戸の整備を提案した。

 地下水への井戸の掘削は、自治会の積立金で賄った。手動だけでなく、電動でも水がくめる。停電に備えてバッテリーも配備した。今後、井戸に屋根も整備する計画。

 井戸の水は、水質検査で「一般細菌」の項目が環境基準をやや上回り、飲料水に適していないが、煮沸すれば飲むことができる。一般的に一定期間が経過すれば、浄化されてそのまま飲めるようになるケースが多いという。

 同自治会の世帯数は約七百世帯。災害時には、他地域の人にも開放することにしている。

 小野さんは「被災地を視察して、自分の地域は自分たちで守ろうという意識が高まった」と話す。 (原田拓哉)

 

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