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【栃木】

訪日女性不明 1カ月余 捜索難航 仏でも関心

 観光で日光市を訪れたフランス人女性(36)が行方不明になってから、一カ月余りがたった。県警はこれまで延べ約八百人を投入、事件と事故の両面から行方を捜しているが、有力な手掛かりはなく捜索は難航。女性の失踪はフランス国内でも繰り返し報道されるなど、高い関心を集めている。家族は取材に、「一カ月も見つからないとは全く想像していなかった」と肩を落とす。

 女性はフランス西部のポワチエに住むティフェヌ・ベロンさん。七月二十八日に二泊の予定で日光市の宿泊施設に泊まり、二十九日朝に軽装で外出したまま戻っていない。

 県警は宿泊先に残されたメモなどから日光東照宮周辺などを捜索。軽装の白人女性の目撃情報も寄せられたが、外国人観光客が多いエリアのため有力な糸口とはなっていない。台風の影響で増水した川に流された可能性もあるとみて、茨城、千葉両県警にも鬼怒川や利根川の下流域の捜索を依頼している。

 フランス側も事態を重く受け止め、ローラン・ピック駐日大使らが八月上旬以降、知事や県警幹部を繰り返し訪問し、早期発見を求めた。

 進展が見られないため事件の可能性が高まったと報じるフランスメディアもあり「一人で行っても安全」という日本のイメージに影響を与える可能性もある。取材に当たる同国の記者は「他の地域でフランス人が行方不明になっても驚かないが、日本だから関心が高い」と話す。

 妹のシビルさんによると、ベロンさんは五年ぶり二回目の来日で、食事や文化、人の気質など日本の全てを愛していた。シャイで慎重な性格だが日本人と話すのはためらわず、ポワチエ特産の蜂蜜に日本語で説明を書き、出会った人に贈ろうと準備していた。

 シビルさんは「姉は日本人に声を掛けられたら、知らない人でもついて行ってしまうかも」と不安そうに語る。

 ベロンさんは身長一六五センチで中肉、茶髪。半袖上着と肩掛けカバン姿だった。情報は日光署=電0288(53)0110=へ。

 

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