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【栃木】

古墳守る「盾持ち人埴輪」多数か 壬生の「愛宕塚」 土塁5カ所で出土

盾持ち人埴輪が見つかった土塁上の発掘場所=いずれも壬生町で

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 壬生町の国指定史跡「愛宕塚古墳」を発掘調査している同町教育委員会は、盾を持った人の形の「盾持ち人埴輪(はにわ)」が、これまでに古墳を囲む土塁上の計五カ所で出土したと発表した。土塁には「円筒埴輪」が列を作って並んでいたことが分かっており、盾持ち人埴輪も列に多く含まれていたとみられる。盾で古墳を守る役割を果たしていたと考えられるという。八日に現地説明会を開く。(小川直人)

 愛宕塚古墳は六世紀後半の前方後円墳。二〇一七年度に始まった発掘調査で、古墳の本体にあたる墳丘部を囲む土塁に大きな円筒埴輪の列、墳丘部の平たんな面に小さな円筒埴輪の列があり、古墳を大小の埴輪が二重に取り囲んでいる様式が明らかになっていた。

 盾持ち人埴輪は高さ約八十センチとみられる。土塁で円筒埴輪とともに破片の状態で見つかった。耳たぶや鼻といった顔の一部、盾の一部などが出土した。

出土した盾持ち人埴輪の盾の部分

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 発掘を担当した茨城大の田中裕教授は「限られた発掘場所で盾持ち人埴輪が出土していることから、円筒埴輪の列の中にかなりの頻度で置かれていたと考えられる。外側の埴輪の列にあり、古墳を守るように外を向いて立っていたのではないか」と分析する。

 このほか、墳丘部の頂上近くでは円筒埴輪の底の部分や大きなうちわを表す「さしば形埴輪」が見つかった。このことから埴輪の列は頂上部にもあり、見つかっていた二列に加えて三重になっていた可能性が高いことも明らかになった。

 墳丘部では側面を覆っていた「ふき石」が良好な状態で発掘された。高さ約二メートル。斜面の途中で角度が変わっている。石は上部が大きく下部が小さいことも分かった。角度が変わっているのは珍しいという。

 現地説明会は八日午前十時と午後一時から。問い合わせは、町歴史民俗資料館=電0282(82)8544=へ。

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