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【栃木】

学校給食で小1搬送 カレーにアレルギーの乳製品

学校給食の食物アレルギー事故を起こし、謝罪する青木千津子教育長(中)ら市教委幹部=栃木市役所で

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 栃木市教育委員会は七日、市立大平西小学校一年の女児(6つ)が給食を食べた後にショック症状を起こし、救急搬送されたと明らかにした。乳製品アレルギーがあったが、市教委側の手違いで乳入りのカレーを口にしたという。軽症で翌日から通学したが、保護者の不信感は強く、弁当持参の意向を市教委に伝えている。青木千津子教育長は「大変申し訳ない。命に関わる重大事故と受け止め、原因究明と再発防止に努める」と謝罪した。

 市教委によると、女児は五日の給食で代替え食のカレーを食べ、約一時間後、体調不調を訴えた。せき込み、体にじんま疹、皮膚のかゆみが出たという。

 学校は救急車を要請し、母親にも連絡。母親が持ち込んだ緊急治療薬エピペンを救急救命士が注射し、自治医大付属病院に搬送した。診断は乳製品を食べたことが原因のアナフィラキシーショックだった。

 女児は就学前から乳製品アレルギーがあり、普段から別メニューだった。

 市教委の聞き取りなどによると、乳製品アレルギーがある子ども向けの代替え食用の「乳無し」カレールーを受注した「県学校給食会」(宇都宮市)が取り違えて「乳入り」を配送。給食を作る大平給食センターの調理委託業者も食材の確認を怠るなど、複数の人的ミスが重なったという。

 同日、同様のアレルギーがある別の小学校の二年男児(8つ)にも同じカレーを提供していた。男児に症状は出なかったという。

 市教委は「食物アレルギーに関する重大な事案」として県教委に報告。調査委員会を立ち上げて一カ月をめどに原因を究明し、再発防止策を打ち出す方針。

 この問題で六日、大川秀子市長が保護者に謝罪した。保護者の不信感は強く、市教委に「九月中は弁当を持参させてもらう」と伝えたという。

 市内の小中学生数は一万一千六百八十四人(四月現在)。うち食物アレルギーがあるのは六百八十六人(5・9%)。年々、増加する傾向にあるという。(梅村武史)

 

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