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【栃木】

<11日に考えた>被災状況ツイッターに刻々 「#さくら市防災」市民投稿、写真も

「#さくら市防災」のハッシュタグが付いた投稿

写真

 二〇一一年の東日本大震災以降、行政や市民の災害への備えは進み、ITやSNSを活用する試みも増えてきた。さくら市は七月、災害時に市民に短文投稿サイト、ツイッターで地域の写真などを投稿してもらい、市内の被災状況を把握する取り組みを始めた。防災訓練で市民に投稿の練習をしてもらうなど周知に努めている。(小川直人)

 市民らにハッシュタグ「#」(半角)付きの決められた言葉を記入してツイッターに投稿してもらうことで、各地の被災状況を伝える投稿を効率的に抽出できるようにする仕組み。

 市は災害用ハッシュタグを「#さくら市防災」と設定。「さくら市○○は被害なし。#さくら市防災」などとハッシュタグ付きの言葉を入れ、道路の冠水や倒木といった被災状況を写真とともに投稿してもらう。この言葉で検索すれば、情報が簡単に集められる。

 昨年九月の市議会で提案され、市が導入を検討していた。市の担当者は「職員や消防の巡回だけでは限界がある。これまでの連絡は電話や無線が基本だったが、投稿される写真は状況判断に役立つ」と期待する。

 誰でも投稿できるツイッターを使うため、留意すべき点もありそうだ。個別の投稿への対応はせず、緊急を要する場合はこれまで通りの手段で通報してもらうことにしている。誤った情報が広まる可能性がある場合は、市が正確な情報を発信するよう努めることなどを運用基準で定めた。

 災害時の情報収集にツイッターを活用する例は全国でもまだ多くはない。埼玉県和光市は二〇一四年六月に導入し、集中豪雨や大雪時などに実際に運用された。市は情報の信ぴょう性を高めるため、本年度から消防団に各分団名で投稿してもらうことにしたという。過去の投稿を見ると、画像から水路の水位や積雪状況などは一目瞭然だ。防災訓練でも積極的に使われている。活動する人たちの表情がうかがえ、地域の連帯感の醸成にも一役買っているように思える。

 さくら市は九日の市防災訓練の中で投稿のテストを呼び掛けた。練習として三十三件の投稿があった。市の担当者は「地域を良く知る高齢者にも投稿してもらいたい。練習できる機会を増やしたい」と話している。

 

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