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【栃木】

自殺予防へ対策トップセミナー 「支援地域ネット強化を」

出席した県内自治体の関係者ら

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 自殺予防週間(十〜十六日)にあたり、県は十三日、厚生労働省などと共催で、市町長らを対象にした「県自殺対策トップセミナー」を県庁で開いた。県内の自治体関係者ら約八十人が出席し、自殺対策への理解を深めた。 (北浜修)

 NPO法人自殺対策支援センターライフリンク(東京)の清水康之代表が講演した。清水さんは元NHKディレクター。在職中は番組「クローズアップ現代」を担当し、自殺問題を取材。退職後に同法人をつくり、自殺対策に取り組む。

 清水さんは、出席した一部の首長に「支援する側のネットワークを強化しなければならない。関係機関や専門家が連携して、地域のセーフティーネットを大きくし、地域の力を結集するには、首長のリーダーシップが不可欠だ」と、先頭に立つよう呼びかけた。

 自殺は都市部では若い世代、農村部は高齢者がそれぞれ多い傾向が見られるなど地域特性があり、行政側が把握することの重要性も指摘した。

講演で首長のリーダーシップの重要性を説く清水さん=いずれも宇都宮市の県庁で

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 講演後の質疑では、矢板市の斎藤淳一郎市長が「小規模な自治体では取り組みが難しい面もある」などと問いかけた。これに対して清水さんは「(周辺の自治体と)広域で、よりよいサービスを提供できることもある。やはり住民に一番身近な自治体は市町村。(連携の)音頭は基礎自治体がとるべきだ」と応じ、首長のリーダーシップにあらためて期待した。

 県は今年三月、基本対策となる「いのち支える県自殺対策計画」を策定した。県によると、各市町も計画を策定中で、「対策への理解を深め、計画策定に向けた助言になれば」(障害福祉課)とセミナー開催の狙いを説明した。

 十日には、JR宇都宮駅前で、県関係者らが啓発カードを通勤客らに配るなど街頭キャンペーンもした。

 

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