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【栃木】

蒲生君平の業績知って 宇都宮出身、江戸後期の儒学者

会場に展示されている「山陵修補関係図」=宇都宮市で

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 江戸後期の儒学者蒲生君平(がもうくんぺい)(一七六八〜一八一三年)の遺志を継ぎ、宇都宮藩が携わった天皇陵修復事業などを紹介する企画展「蒲生君平が残したもの 幕末〜明治維新の宇都宮藩」が、宇都宮市の宇都宮城址(じょうし)公園清明館で開かれている。君平生誕二百五十年に合わせ、約五十点の関連資料を展示している。十一月三十日まで。 (原田拓哉)

 君平は地元出身で、考古学の分野でも実績を残した。畿内を中心に天皇陵を調査し「前方後円墳」の命名者としても知られる。歴代天皇陵の荒廃を嘆いた「山陵志」なども著している。

 幕末期、公武合体策を推進する幕府に対し、宇都宮藩の一部が過激な攘夷(じょうい)を主張したことで、幕府の不興を買うことになったが、これを打開するため取り組んだのが、天皇陵の修復事業。藩は君平の「山陵志」の遺志を引き継いだ。

 一八六三年の神武天皇陵の測量に始まり、三年の歳月で百を超える山陵の修復を行った。

 今回の企画展の目玉の一つが、「第三十三代 推古天皇陵」「第三十八代 天智天皇陵」など修復後の山陵を描いた市の文化財にも指定される六点の「修補関係図」。

 戊辰戦争に関連し、旧幕府軍による宇都宮城攻撃や、新政府の城奪還を記した「宇都宮城攻防図」もパネル展示されている。

 市教育委員会の文化課は「生誕二百五十年の年でもあり、地元の歴史上の人物の業績を少しでも知ってもらえれば」と話す。入館無料。

 

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