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【栃木】

真岡線SL 1両に削減へ 6市町の運行協 経費増で維持困難、譲渡検討

運行をやめるC11形(左)と、隣で黒煙を上げるC12形=真岡市で

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 真岡鉄道真岡線を走るSLについて、真岡市など沿線の6市町でつくる運行協議会は、運行に使う車両を2両から1両に削減する方針を決めた。検査代や運行経費の増加が見込まれ、2両の維持が困難になるためという。1両は譲渡先を探す。1両体制になれば、現在のような通年運行は難しくなる。 (越田普之、高橋淳)

 真岡線は全国でも珍しく、毎週末のように「SLもおか」が運行され、鉄道ファンの人気を集めてきた。SLは協議会が保有するC12形と、真岡市が購入したC11形。一九九四年三月、まずC12形の運行が始まり、長期検査中などに代走できるよう、九八年にC11形が投入された。

 譲渡先を探すのはC11形。C12形の方が保存状態が良く、希少性も高いという。現在、C12形は六年に一度の全般検査に入っており、本年度末までに戻る見通し。それまではC11形が運行するが、その後は速やかな譲渡を目指す。

 削減の理由について、協議会は「全般検査には約一億四千万円かかり、今後さらに膨らむ可能性がある」と説明する。また、近年は運行一回あたりの乗客も減少傾向にあり、運輸収入は経費の約半分という状態。赤字は協議会の六市町が穴埋めしている。

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 一昨年まで需要があったSLの貸し出しも下火になっている。ピーク時にはJRの五路線へ貸し出し、千四百万円ほどの収入を得ていた。だが、SLブームが落ち着いたためか、本年度の貸し出し実績はない。

 一両体制では、通年運行が難しくなるほか、二両を連結する「重連運転」も見られなくなる。「SLの走るまち」を掲げる真岡市は「通年運行」を市の魅力としてアピールしてきた。協議会の担当者は「地元の方々には通年運行を誇りに思ってもらっていたが、費用負担を考えればやむを得ないとご理解をいただいている」と話す。

 協議会によると、譲渡について、すでに複数の鉄道事業者などから問い合わせがあるという。協議会としては「C11形が活躍できるしっかりとした青写真を提示する相手に譲渡したい」との方針で、譲渡先が見つからなければ、地元に残して展示していくことも検討している。

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◆SL弁当リニューアル 「曲げわっぱ」の容器に

 SLもおかの車内販売で取り扱っている「ふるさとSL弁当」が、リニューアルされた=写真(真岡鉄道提供)。メニューの刷新に加え、容器にC11形の焼き印が入った「曲げわっぱ」を新たに採用したのが特徴だ。

 SL弁当は、真岡鉄道と契約を結んでいる茨城県筑西市の「ホテルニューつたや」が手掛ける。販売開始から3年がたち、客に飽きられないようリニューアルに踏み切ったという。容器は「乗車記念に持ち帰ってもらえるように」(担当者)との理由で変更した。

 弁当は税込みで1000円。祝日は販売しない。当日の車内販売は若干数のため、真岡鉄道は運行4日前までの予約を呼び掛けている。問い合わせは真岡駅=電0285(84)2911=へ。 (越田普之)

 

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