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【栃木】

高齢者の食と暮らし支える 鹿沼・西大芦地区住民 廃校利用し弁当作り

宅配のお弁当作りに追われるスタッフ=鹿沼市で

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 鹿沼市西大芦地区で地域活性化などに取り組んでいる住民グループ「西大芦地区ふるさとづくり協議会」は、今春に廃校となった市立西大芦小学校を活用し、昼食用のお弁当を手作りして高齢者に宅配するサービスを始めた。宅配を通じて「見守り役」も担う。協議会の星野一之会長(65)は「高齢者の日常生活の支えは、行政だけでは限界がある。地域のつながり、絆を築いていきたい」と意欲を見せる。 (原田拓哉)

 市北西部の山間部に位置する西大芦地区は、過疎化が進み、今年三月に西大芦小が廃校となった。地元唯一の公共施設だったため、自治会が中心となって協議会を設立し、住民の交流の場や地域活性化の拠点施設として、同校を活用することになった。

 お弁当の宅配サービスは、地域の高齢化率が48%と高いことや、食材を買える場所が少ないことから、協議会に「ふれあいレストラン運営委員会」を発足し、同校のランチルームで活動を始めた。

 スタッフは主婦を中心に七人のメンバーで、お弁当作りに向け、専門家のアドバイスも受けてきた。

 協議会は同校から学校農園の管理を引き継いでおり、お弁当には地元食材をなるべく多く使う。当面は毎週木曜のサービスで、約九十食を届ける。四百五十円(小)と五百円(大)の二種類。

 お弁当を届けた際に利用者の健康面での異変などを察知した場合は、事前に聞いてある緊急連絡先に連絡し、安心・安全な暮らしを支える。

 お弁当作りは今月四日に始まった。初回のメニューは野菜の肉巻きやカボチャの煮物など。サービスを利用してお弁当を受け取った大貫輝夫さん(80)は「一人暮らしで料理も得意じゃないので助かる。どうしても好きな物ばかり食べてしまうので、健康の面でもありがたい」と笑顔を見せた。

 協議会はランチルームで農村レストランの開店も計画している。来年度にオープンする予定で、地元特産のこんにゃくを使ったメニューなどを検討している。レストランには農産物の直売所も併設する。

 同校では来年度にこのほか、職員室にコミュニティセンター、保健室にへき地診療所の開設も予定されている。

 

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