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【栃木】

<11日に考えた>手ぬぐいで福島支援  宇都宮のNPO 草木染を商品化

草木染を体験するとちぎ手仕事プロジェクトのメンバー(とちぎユースサポーターズネットワーク提供)

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 東京電力福島第一原発事故の影響で衰退する福島県の農業を応援しようと、現地で栽培されたオリーブを使い作った草木染の手ぬぐいが、県内で販売されている。NPO法人「とちぎユースサポーターズネットワーク」(宇都宮市)が商品化した。メンバーの古河大輔さん(38)は「震災から七年以上経過したが、手ぬぐいには福島の人たちのさまざまな思いが込められている」と力を込める。(原田拓哉)

 手ぬぐいの名前は「FUKU NO MI TENUGUI」(フクノミ手ぬぐい)。「福島から実る商品になれば」との思いを込めてネーミングされた。

 草木染に使うオリーブは、福島県いわき市で栽培。原発事故による風評被害で耕作放棄地が増える中、オリーブで農業の再生に取り組むNPO法人「いわきオリーブプロジェクト」の活動によるものだ。

 若い世代と地域のつながりを後押ししている、とちぎユースサポーターズネットワークは、震災直後から福島県などで復興支援に乗り出し、二〇一二年夏に「とちぎ手仕事プロジェクト」をスタート。その一環として、オリーブ畑の下草刈りなどを手伝った。

 いわきオリーブプロジェクトが一六年からオリーブオイルの製造を本格化させる一方で、とちぎユースサポーターズネットワークは、製造過程で出る剪定(せんてい)枝や葉に着目し、手ぬぐいへの活用を考えた。

 染めの技法などを自力で考えて試行錯誤を繰り返し、一七年春に販売を開始した。

 無農薬で栽培した木綿を素材にして、品質にもこだわる。生産は、草木染のハンカチなどを数多く手掛ける同県南相馬市の知的障害者の作業所「えんどう豆」が担った。えんどう豆は地元企業から仕事を請け負っていたが、原発事故で撤退が相次ぎ、農業と同じように苦しんでいた。

 福島の人たちの力で完成した手ぬぐいは、とちぎユースサポーターズネットワークが買い取り、県内で販売する。オリーブイエローとオリーブグリーンの二種類で一枚千六百二十円(税込み)。

 問い合わせは、とちぎユースサポーターズネットワーク=電028(612)3341=へ。

フクノミ手ぬぐいを手にする古河さん=宇都宮市で

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