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【栃木】

宇都宮のベンチャー企業が装置開発 「危険」錯覚させカラスを撃退

カラスの撃退装置「CrowController」(手前)について説明する塚原直樹さん=宇都宮市で

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 天敵に襲われたときの鳴き声を聞かせ、カラスに「危険」と錯覚させて追い払う−。宇都宮市のベンチャー企業「CrowLab(クロウラボ)」がカラスの特性を利用した撃退装置を開発した。会社を設立したのは約16年間研究を続けてきた宇都宮大特任助教の塚原直樹さん(39)。専門知識を生かし、いたちごっこが続くカラスの被害対策を進めている。

 装置は「CrowController(クロウコントローラー)」という名前で、カラスが近づくとセンサーが作動し、天敵のタカに襲われた際の鳴き声が流れる。カラスは仲間の声を聞いて行動するため、危険が差し迫っていると勘違いして逃げていくという。大きさは縦二十一センチ、横十六センチ、厚さ十センチで、電池で動き、ゴミ置き場などでの使用を想定している。

 鳴き声を聞かせると「リアルな危険を感じ取るため、カラスが警戒を解きにくい」と塚原さん。カラスは賢く、爆竹などで脅かす従来の方法は危険がないと分かると効果が薄れる。

 今回の装置も実証実験の中で逃げなくなる例はあったが、別のカラスの声に変えることで、効果が持続することを確認した。

 学生時代、カラスの被害に悩む農家がさまざまな対策グッズを使うのを見てきた。中には生態を無視した物もあり「学術的な知見に基づく対策を提案するのが使命だ」との思いで研究に取り組んできた。

 装置は十一月に販売を始め、三万五千円。田畑など広い場所でも使えるよう、羽根の剥製を使ったロボット型の撃退装置も開発中で、来年にも発売する予定だ。

 

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