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【栃木】

「農業福祉連携」現場は 宇都宮のシンポに100人

多くの聴衆が詰めかけた会場。

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 障害者が積極的に農業に取り組める在り方を考えるシンポジウム「農福連携を地域の力に」が三十一日、宇都宮市のとちぎ福祉プラザで開かれ、農業関係者と福祉施設が連携を深め、「人間の壁を取り払う」重要性が話し合われた。 (北浜修)

 高齢者、障害者が農業に関わる「ユニバーサル農業」を目的に県が主催。農業や福祉、自治体関係者約百人が参加した。

 茨城県つくば市のNPO法人代表理事の伊藤文弥さん(30)が講演。伊藤さんは「障害者の働く場所がない。農業の担い手がいない。では障害者が働く農場をつくろう」と、二〇一一年から、耕作放棄地などを活用して農福連携に取り組む状況を説明した。

 三カ所の農場で障害者約百人が野菜づくりなどで働き年間六十品目以上の野菜を栽培。販売先には地域の約四百世帯と契約しているほか、農場では収穫祭などのイベントも開き、地域の人々が集まる場所にもなっているという。

 伊藤さんは「障害者の中には頻繁にトイレへ行く人もいる。農家を手伝う際、トイレが近くにある畑を選んだり仮設トイレを置いている」と工夫も紹介した。

 障害者福祉施設が野菜を生産していく上で「適切な技術指導者を見つけることが難しい。販売力もあまりない」など課題も挙げた。

 社会福祉法人ブローニュの森(佐野市)のサービス管理責任者の島田紘之(ひろゆき)さん(31)は「障害者が社会との接点を持ち、やりがいを感じることができる。周囲とのコミュニケーションを自然に図ることができるようになる」と意義を強調した。

 県は、昨年五月から農福連携に向けて、農業者と障害者福祉施設のマッチングをしており、一月末現在で、契約件数は十九件にのぼるという。

講演する伊藤文弥さん=宇都宮市で

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