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【東京】

太平洋核実験70年 実態に迫る あす夢の島で集会

 一九五四年三月一日に米国が太平洋ビキニ環礁で実施した水爆実験により、住民や第五福竜丸など周辺海域にいた漁船が被ばくしたビキニ事件を記念した集いが二十七日午後二時から、東京スポーツ文化館BumB(江東区夢の島)で開かれる。

 水爆実験をめぐっては一昨年、厚生労働省が福竜丸以外の漁船の被ばくを裏付ける資料を開示。高知県の元船員らによる労災申請の動きもあり、関係者が最新情報を報告する。主催者は「太平洋での核実験は四六年に始まり今年は七十年の節目。あらためて全容に迫りたい」としている。

 水爆実験で被ばくしたマーシャル諸島の人びとを長年取材するフォト・ジャーナリスト豊崎博光さんが「太平洋核実験を概観する」と題して講演。高知県で八〇年代から被災船の乗組員の聞き取り調査をし、厚労省の資料開示につなげた太平洋核被災支援センターの山下正寿さんや、山下さんらの活動を知り、岩手県で被災船調査を始めた吉田栄一さんらも元船員らの証言などを伝える。

 主催する第五福竜丸平和協会の市田真理学芸員は「当時は福竜丸だけに問題を特化して被害を小さく見せようとした政治判断があった。すべての実態を歴史に埋もれさせず次世代に伝えていきたい」と話す。

 資料代五百円。定員百人。問い合わせは同協会=電03(3521)8494=へ。 (小林由比)

 

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