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【東京】

「シモキタ」のあすを探る 道路建設反対の住民ら

「SHIMOKITA VOICE2016」のチラシ

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 世田谷区の下北沢地区の街づくりを考えるイベント「SHIMOKITA VOICE2016」が18、19の両日、同地区で開かれる。今年で10年目。主催は、道路建設を軸とした下北沢再開発の差し止め訴訟を起こした住民ら。訴訟が今春終結したことを受け、あらためて「シモキタ」の今後を探る。(神野光伸)

 小田急線と京王井の頭線が交わる下北沢駅。新宿駅や渋谷駅に十分ほどと便利で、駅周辺には、ライブハウスや小劇場、古着店などが所狭しと立ち並ぶ。古くから若者に人気の街で、建設反対運動は、チンドン楽隊が練り歩くなどしたこともあり、幅広い注目を集めた。

 イベントは、下北沢を横断する都市計画道路の建設に反対する住民らが二〇〇七年、トークや音楽などを通し街づくりを考えようと始めた。

 住民らは、道路建設を認可した国と都を相手に、計画見直しを求める訴訟を起こしていたが、今年三月に地裁が示した和解案を受け入れ、訴えを取り下げた。国と都もこれに同意し、訴訟は終結した。

 住民側は「和解」との受け止めだが、都などは建設方針を変えてはいない。実行委員長の河野義家(よしいえ)さん(38)は「今こそシモキタの街を一番真剣に考えなければいけない時期だ。多くの文化を発信してきた街のあり方をみんなで考えていきたい」と話す。

 十八日午後一時半開場、下北沢アレイホール(北沢二)で、映画「下北沢で生きる」のダイジェスト版を上映。保坂展人区長、作演出家の坂手洋二さんらをパネリストに、街の魅力や課題を語り合う。前売り千円、当日千五百円。

 十九日午後二時半開場、下北沢クラブ251(代沢五)で音楽ライブが開かれるほか、シンガー・ソングライターの青葉市子さんらが下北沢にちなんだ詩を朗読する。前売り四千円、当日四千五百円。

 問い合わせは下北沢商業者協議会=メールbigtory@mba.ocn.ne.jp、電03(3419)6261=へ。

 <下北沢の再開発訴訟> 世田谷区の下北沢地区を横断する都市計画道路「補助54号線」が街の文化に打撃を与えるとして、地元住民が2006年、事業認可の差し止めを求め、都と国を相手に東京地裁に提訴。一部道路は着工されているが、再開発の見直しを公約した保坂展人区長が昨年再選。今年1月、都などが下北沢駅周辺以外は優先整備路線から外すと表明。事業を行う区も「公共的な空間となるよう整備を進める」としたため、住民側は「提案が基本的に受け入れられた」として訴えを取り下げた。これに都などは同意したが「計画の進展を遅らせるだけでやめる考えはない」としている。

 

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