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【東京】

「本が夢を与えてくれた」 貧しいアジアの子の教育支援 法人設立35周年催し

講演するスニター・ピンマソンさん(左)とオラタイ・プーブンラープ・グナシーランさん(右)=都内で

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 貧しいアジアの子どもたちの教育支援を続けている公益社団法人「シャンティ国際ボランティア会」の設立35周年を祝う催しが10日、都内で開かれた。記念の講演で、シャンティに支えられて夢をつかんだ2人の女性が登壇。「本の力を、生きる力に」をテーマに語った。(梅村武史)

 ラオスのスニター・ピンマソンさん(29)は、国営放送のアナウンサー兼プロデューサー。小学生の時、シャンティが支援する児童館と図書館で本に触れ、勉学に励んだ。「本が私に夢を与えてくれた」と話した。

 タイのスラム街で育ったオラタイ・プーブンラープ・グナシーランさん(37)は、同国外務省勤務でロシア語が専門。タイのチュラポン王女とロシアのプーチン大統領との会談で通訳を担った経験もある。「四歳の頃、日本人が私の住むスラムに図書館を作ってくれた。そこは貧困の日常から抜け出せる聖域だった」と感謝した。

 シャンティとはサンスクリット語で「平和」の意味。内戦が続いていたカンボジアからタイに逃れた難民のキャンプを訪れた曹洞宗の僧侶らが、一九八一年に現地で結成したのが始まり。現在はアジア六カ国に七つの事務所がある。

 国連や外務省の補助金と個人の寄付などで運営し、これまでに図書館約八百カ所、学校約百棟を設置し、本二十五万冊を贈っている。 

 

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