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【東京】

西東京市長選 あす投開票 2庁舎体制も争点

老朽化で耐震対応が必要な保谷庁舎=西東京市中町で

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 西東京市長選は五日、投開票される。いずれも無所属で、再選を目指す現職の丸山浩一さん(69)=自民、公明推薦=と、市民団体役員の新人杉山昭吉さん(67)=共産、自由推薦=が舌戦を繰り広げている。

 丸山さんは、一期目に進めた「健康応援都市」の実現を前面に、医療・保健・福祉分野の市民サービス向上を訴える。さらに「市全体を健康に」と、経済や教育、環境、災害対策の充実をアピールする。

 杉山さんは、現市政を「市民に犠牲を強いる行政」と批判、「市民のくらし第一の市政を」と訴える。がん検診の無料化や保育料引き下げを掲げ、保谷と田無の二庁舎を統合する市の方針の見直しを主張する。

 投票は午前七時〜午後八時、市内二十九カ所で、開票は同九時から市スポーツセンター(中町)で行われる。一月二十八日現在の有権者数は十六万六千七百三十六人。

    ◇

 西東京市長選の争点の一つは、二〇〇一年一月の二市合併以後も保谷、田無に分かれたままの市庁舎を統合するか否か。現職の丸山さんは統合、新人の杉山さんは統合方針の見直しで意見が分かれている。

 市は一月六日、二庁舎統合方針を発表。耐震化が必要な保谷庁舎(完成一九六八年)を解体し、田無庁舎(同八三年)の市民広場に仮庁舎を建てた上で、二〇三三年をめどに「市中心エリア」に統合新庁舎を建てて、田無庁舎も取り壊す構想だ。統合新庁舎の建設費は用地取得費を含め約百二十五億円を見込む。

仮庁舎が計画されている田無庁舎=西東京市南町で

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 両庁舎は直線で二・六キロ離れているが、地域間には距離以上の「壁」がある。

 「保谷(庁舎)がなくなると不便。この辺は西武池袋線エリアで、田無は西武新宿線。遠いよ」。保谷駅近くの下保谷に住む主婦(64)は言う。田無駅南側の南町在住の元公務員の男性(71)も「生活圏が違う。わざわざ保谷に行かない」。

 旧保谷市、旧田無市の合併協議を円滑に進めるために「当面」として決まった二庁舎併存が十六年後も続く。市が「公共施設の適正配置に関する基本計画」で将来の庁舎統合を打ち出したのは一一年だった。

 庁舎が二つある便利さはあるが、「どっちへ行くか迷う」「無駄」などの声もある。市民向けの窓口や職員の重複配置、庁舎間の移動といった財政負担は年間約一億二千五百万円。「二庁舎を維持する余力はない」と市幹部は言う。

 初当選の前回選挙から統合を掲げる丸山さんは「両地域の良さを生かす方向で」と思いを語る。杉山さんは「二つあってもいい。市民の合意を得てから決めるべきだ」と訴える。 (鈴木貴彦)

◇丸山浩一(まるやまこういち) 69 無現<1>

  市長(元)都児童相談センター所長▽東京慈恵会医大 =自公

 <公約>住み続けたいまち、住みたいまち「西東京市」を目指す▽もっと健康、もっと元気に▽災害に強い都市インフラの整備▽次世代への責任を果たす 

◇杉山昭吉(すぎやましょうきち) 67 無新 

  市民団体役員・共産党市委員長(元)労組委員長・会社員 =共由

 <公約>くらし優先の行財政改革。庁舎統合は保谷庁舎の耐震診断、市民参加で見直し。3館合築複合化整備は基本プラン策定懇提言を尊重し、再検討  

 

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