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【東京】

<東京セレクト>小さなリアル自信作 ミニ厨房庵 調理器具シリーズ

ミニ厨房庵の河合朝子さん(左)と河合行雄さん=荒川区で

写真

 「ミニチュア製品であることを、どうやれば伝えられるかな」。ミニ厨房(ちゅうぼう)庵(荒川区)が手がけた作品群を前にカメラマンが悩み始めた。確かにアップの写真を見ると本物にしか見えない。「同じ理由で悩むカメラマンは他にもいた」と代表の河合行雄さん(67)が語るように、同社の製品は精緻な作りで国内外から人気を得ている。 

 家業の金属プレス工場を継いだ行雄さんと、妻の朝子さんの二人で、二〇〇五年にスタートさせた。きっかけはドールハウス作りを趣味にしていた朝子さんの知り合いが、ミニチュアの鍋作りを頼んだこと。工場の設備を使って試行錯誤の末、行雄さんが作り上げると好評を博し、他の注文も受けるように。さらに海外の展示会に出品すると反響を呼んだ。注文に応じるうちに「自然とこちらが本業になった」と行雄さんは振り返る。

 一点ものの依頼が多い。老舗の洋食店の店内から依頼主の「思い出の景色」まで、内容は多岐にわたる。愛猫を再現するなど、作るものも厨房関連にとどまらない。現場を訪ねて数多くの写真を撮影したり、依頼主と細かな打ち合わせを重ねて、約一年かけて完成させる。「依頼主の反応を直接もらえるところが、やりがいにつながる」と、娘のあさみさんを加えた三人で作業を分担しながら製作を重ねる。

 鍋や包丁、おたまなどの調理器具シリーズをはじめとした単品も販売する。海外からの客などが購入していく。「リアリティーを出すために、色味や形状にメリハリをつけるなどのアレンジを加えた自信作。ミニチュアの世界の入り口として楽しんで」とふたりは笑顔で語る。 (服部夏生)

<メモ> 調理器具シリーズは田舎鍋(価格2160円)、肉切り包丁(価格1575円)など。お子様ランチ(価格3780円)といった食品シリーズも人気。オーダーメード品は「内容によって10万円から200万円くらい」(行雄さん)。詳細はホームページ=http://minityuan.ocnk.net/=で。荒川区西尾久5の13の2、ミニ厨房庵=電03(3893)0996

 

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