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【東京】

肥沼医師のドイツ墓前に千羽鶴を 八王子の出身小学校などが5700羽

「肥沼医師の墓前に」と千羽鶴を託すため八王子市役所を訪れた児童、生徒たち

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 八王子市出身で第二次世界大戦後のドイツで感染症治療に尽力し、現地で亡くなった肥沼信次(こえぬまのぶつぐ)医師(一九〇八〜四六年)の同国ウリーツェン市にある墓に供えてもらおうと、出身小学校の児童や市民団体などが十七日、五千七百羽の千羽鶴を八王子市に託した。

 肥沼医師は三七年にベルリン大に留学。終戦後、現地の医療機関で治療に力を注ぎ、自身も発疹チフスに感染して亡くなった。ウリーツェン市は肥沼医師を名誉市民とし、毎年三月八日の命日に慰霊式を行っている。市民同士の交流も続いており、両市は今年七月に友好交流都市の協定を結ぶ予定。

 千羽鶴は昨年、没後七十年の節目に合わせ、市民団体「Dr.肥沼の偉業を後世に伝える会」が提案した。母校の市立第三小や、現地の高校と姉妹校の提携をしている八王子高校などが協力し、二千六百五十羽を八王子市を通じて寄せた。

 今年は、肥沼医師の実家があった中町を学区とする市立第六中と八王子中も加わり、折り鶴の数は昨年の倍以上に。十七日に市役所で開かれた受領式には各校の児童、生徒の代表も出席し、伝える会代表の塚本回子(かいこ)さん(75)が「市民の愛のこもった贈り物として慰霊式に飾ってもらいたい」とあいさつした。

 千羽鶴は国際郵便で送る。石森孝志市長は「八王子の偉人に多くの人に関心を持ってもらい、うれしい」と語った。 (村松権主麿)

 

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