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【東京】

女装姿の男走る 無病息災願い「雷の大般若」 江戸川で26日

昨年の祭りの様子=江戸川区で(同区提供)

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 国内外のランナーが駆ける東京マラソンがある26日、江戸川区東葛西では女装した男性たちが住宅街を走り回る奇祭がある。江戸時代末期の伝説から始まったとされる「雷(いかずち)の大般若(だいはんにゃ)」。無病息災を願う約50人の氏子たちが駆ける。 (大平樹)

 祭りは毎年、地元の古刹(こさつ)「雷不動 真蔵院」周辺で二月の最終日曜日に開かれている。区によると、江戸時代末期に地域でコレラが流行した際、和尚が諸経典を集大成した大般若経の巻物を背負って回ったら流行が収まったことがきっかけで始まったとされている。

 その後、結核にかかった妹のため青年が妹の長じゅばんを着て厄払いしたという言い伝えと合わさり、女装姿の青年がまちを駆ける祭りになったという。途絶えていた時期もあったが、有志により約四十年前に復活。一九八二年、区無形民俗文化財に指定された。

 祭りは午前九時ごろに始まり、男たちが鉢巻きにお札を差し、おしろいや口紅に長じゅばんで女装し、おはらいをした黄色の布を手首に巻く。あらかじめ経の一部を読んだ六百巻の大般若経を分けて収めた、計五キロの六つの箱と、長さ二メートルの宝剣をかつぎ、夕方までかけて十キロを走り抜ける。

 参加者たちは、手おけに入った塩をまいて道を清めたり、祈祷(きとう)札やご祝儀箱を持ったりなど役割を分担して行列をなす。祭りは、大般若経の厄よけと、真蔵院の諸悪魔降伏の御利益があるとされる。

 

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