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【東京】

ほほえむ白鳳仏 深大寺「銅造釈迦如来倚像」が国宝指定へ

銅造釈迦如来倚像。像高は約60センチ。倚像とは椅子に腰掛けた像のことで7〜8世紀によく見られる

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 調布市の名刹・深大寺に伝わる白鳳期の仏像「銅造釈迦如来倚像(どうぞうしゃかにょらいいぞう)」が十日、国の文化審議会から国宝に指定するように答申されたのを受け、地元では「深大寺に一つ魅力が加わった」と喜びの声が聞かれた。(鈴木貴彦)

 現在は四月に開催予定の「新指定国宝・重要文化財展」に備えて東京国立博物館(上野)に移されており、本堂西側の釈迦堂はレプリカが留守を守る。

 その傍らで同寺住職の張堂完俊(ちょうどうかんしゅん)さん(68)は顔をほころばせて「その美しさは白鳳仏ならでは。昨年、イタリアの仏像展にも出品され、お顔がほほ笑んでいるように見えた。大切に守り伝えていきたい」と語った。

 友人三人と参拝に訪れた杉並区のパート大内聡子さん(64)は「深大寺にはよく来るけれど、仏像が国宝になったらもっと混雑するかも」。山門前に店がある「むさし野深大寺窯」の従業員藤本良毅(よしたか)さん(51)は「寺の魅力が一つ増えるのは大歓迎」とほほ笑んだ。調布市の長友貴樹(よしき)市長は「市にとってこの上なく光栄な出来事で、市民こぞってお祝いしたい」とのコメントを発表した。

 仏像は作風などから奈良・法隆寺の国宝・夢違観音(ゆめたがいかんのん)立像などと同じく、都のあった畿内の工房で鋳造された可能性が高い。造られた時期は、天平五(七三三)年の深大寺開創より半世紀ほど前。現在の天台宗に改宗する前は奈良・興福寺と同じ法相宗の寺だったため、畿内とのつながりが十分考えられるという。

 

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