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【東京】

市民が掘り起こす郷土史 講座卒業生が近現代を企画展で紹介

来館者に展示内容を説明する鈴木光忠さん(中)=町田市立自由民権資料館で

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 町田市野津田町の市立自由民権資料館が主催する市民講座の卒業生が、地域の近現代史を掘り下げて紹介する企画展「歴史を学び、歴史に学ぶ−地域に生きる市民として」が二十日まで同館で開かれている。十二日には、市生涯学習センター(原町田六)が会場のシンポジウムで、別の卒業生が民権運動をテーマに講演。草の根の郷土史研究が盛り上がりを見せている。 (栗原淳)

 両イベントとも、同館開館三十周年記念の催し。企画展では、講座の卒業生でつくる「まちだ自由民権カレッジ同窓会」のメンバーで、史料調査やフィールドワークなどを修了後も意欲的に続けている十三人が研究の成果を報告している。

 同窓会代表の鈴木光忠さん(72)=相模原市南区=は、旧鶴川村(現町田市)に戦後、私塾「寒竹(かんちく)学苑」を開いた神戸(かんべ)照子にスポットを当てた。「哲学書の読書会などを開き、農村の青年たちの精神的支柱だった」と鈴木さん。生徒の結婚を祝い、詠んだ歌を揮毫(きごう)した木札など、元塾生が保管していた秘蔵品も出品した。他の出展者も、幕末から明治の産業や宗教といったテーマを、写真や文献資料などで解説している。

 カレッジは二〇〇九年度に開講。期間は三年で、三十人前後が歴史について座学から史料講読、卒論執筆までを学芸員のアドバイスを受けながら研究する。現在三期生が受講している。

 十二日のシンポジウム「私にとっての自由民権運動」は、メンバーがパネリストとして報告する初めての機会。一、二期生四人が登壇し、「多摩自由民権運動の源流を探る」「民権期における愛甲郡の女性の活動」などのテーマで講演する。午後一時半〜五時。

 当日、同窓会が三十周年記念で制作したA4サイズの特製クリアファイルを販売する。明治期に町田市にあった政治結社にまつわる文書資料などをプリントしたデザインで、三種類セット五百円。鈴木さんは「地域の歴史について市民みんなで語り合う場になれば」と来場を呼び掛けている。同館の入館、シンポジウムとも無料。問い合わせは同館=電042(734)4508=へ。

 

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