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【東京】

中野の2区立保育所民営化 発達障害児の保護者ら陳情「仮設園は区営で」

民営化が計画されている大和保育園=中野区で

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 中野区が二〇一九年度に予定している二つの区立保育所の民営化に対し、発達障害のある園児の保護者らが「子どもたちへの精神的負担が大きい」として、運営を民間事業者に任せる時期を一年先延ばしするよう求める陳情を、区議会へ提出した。十四日の子ども文教委員会で審査される。 (柏崎智子)

 民営化されるのは、「大和保育園」「南台保育園」で、事業者は今月中に決まる。区の計画では、一七年度中に区がそれぞれの近隣都有地に園舎を仮設し、一八年度は仮設園で民間事業者が運営。一九年度から、現在の場所に事業者が建て替えた新園舎で完全民営化する。

 保護者らが問題にするのは、運営の民営化のタイミング。これまでの同区の民営化では、新園舎からだったのが、今回は仮設時から民間委託する。子どもたちにとっては園舎と保育士が一度に変わることになる。

 大和保育園発達障がい児保護者の会「希望の子」の陳情では、仮設時は従来通り区で運営し、慣れた保育士のもとで環境の変化を抑えるよう求めている。代表の斎藤歩さん(39)によると、発達障害児には新しいものへの恐れや不安が大きく、対応を誤るとパニックや発熱を引き起こすという。

 これに対し、区は保育士不足などを理由に、仮設時の区営は難しいとしている。公立保育所の民営化を進める前提で〇一年度から一一年度まで保育士を採用しなかった。また、毎年約一園分の保育士が定年退職し、「仮設園も民営化しないと、公立園全体の運営が難しい」と話す。「事業者の保育士との引き継ぎ期間を従来より長くした。区が指導できる仮設時に、事業者に入ってもらった方が円滑に移行できると判断した」としている。

 

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