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【東京】

<ぶら〜りキャンパス>サークル編 駒沢女子大「アクティ部」

昨年8月、取り寄せた外来種のザリガニを調理するメンバー=稲城市で(駒沢女子大提供)

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 スポーツやボランティアなど、さまざまなアクティビティ(活動)を実践している。二〇〇七年、「頭で学ぶより体で学ぶ」をモットーに、有志七人で結成して十年。二十五人が所属し、近年は地元の稲城市でのボランティア活動に力を入れている。

 アメリカザリガニの駆除もその一つ。キャンパス近くにある「上谷戸(かさやと)親水公園」(若葉台一)で二年前に取り組み始めた。

 アメリカザリガニは北米原産の外来種で、日本各地の川や沼で繁殖し、在来の動植物を食べて問題になっている。公園内を流れる小川でも駆除されずに数が増え、住民が育成したホタルの幼虫や水草への被害が心配されている。公園を管理する市の協力のもと、作業を任された。

 胴長を着て川を横に並んで歩き、下流に置いた網に追い込んだり、スルメを餌にして釣り上げたり。「小さいころ大好きだった川遊びを思い出す」と新年度から代表を務める大貫夢海(ゆうみ)さん(20)=住空間デザイン学科二年。メンバーは疲れたそぶりを見せず、汚れも苦にせず、ザリガニ捕りに熱中する。

 活動では、食べることにも主眼を置いている。アメリカザリガニは昭和の初め、食用のウシガエルの餌として日本に輸入された。「人間の都合で持ち込まれた。捕まえて殺すだけで終わりにせず、食べてみることで命の大切さを考えることにもつながる」

 昨年八月の駆除作業では、市内の小学生と保護者が初めて参加した。作業前、市職員が公園の自然やザリガニの生態、生物多様性の大切さについて講義した。子どもたちに「ザリガニだけが悪者なのだろうか」と考えてもらうためだ。

 駆除したザリガニは、食べるには泥抜きや検査が必要なため処分し、代わりに北海道から外来種のウチダザリガニを取り寄せた。野生のものを捕獲し飼育した食用で、エビチリのレシピで「ザリチリ」に仕上げたり、油で揚げたりして味わった。普通のエビと変わらない食感で、子どもたちも「おいしい」と喜んだ。

 流れが細い小川で、これまでの二回の活動で百数十匹を駆除したが、大貫さんは「繁殖力が強く、まだたくさん残っています」と表情を曇らす。生態系を元に戻すことの困難さも体感している。(栗原淳)

 

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