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【東京】

バイオリニスト・若林さんの遺志継ぐ 来月2日に板橋で財団が初演奏会

演奏会に出演する(右から時計回りに)小西真央さん、ダリア・トゥドアさん、佐藤晴真さん(若林暢音楽財団提供)

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 国際的なバイオリニストで、昨年六月にがんのため五十八歳で亡くなった若林暢(のぶ)さんの業績を伝えようと、昨秋結成された「若林暢音楽財団」(新宿区)が四月二日、初めての演奏会を板橋区東新町の安養院で開く。教え子の小西真央さん(21)らドイツのベルリン芸術大で学ぶ三人が共演する。 (増井のぞみ)

 若林さんは東京芸術大大学院を修了後、米ニューヨークを中心に活動。ニューヨーク国際芸術家コンクールで優勝するなど活躍した。一九九六年に帰国した後は大田区を拠点に演奏活動を続けた。

 アフガニスタンなど世界の子どもたちや東日本大震災の遺児を支援するためチャリティーコンサートを開く一方、後進の指導にも力を尽くしてきた。演奏仲間のチェンバリストで、同財団代表理事の橋本麻智子さん(67)は「若林さんは子どもがおらず、教え子に『音楽のDNAを継いでほしい』と惜しみなく気持ちを注いでいた」と語る。

 財団は若手音楽家育成と、若林さんの音楽を広めるのを活動の柱として掲げる。六月に、CD「魂のヴァイオリニスト若林暢愛奏曲集」が発売され、若林さんがクラシック音楽について書いた文章をまとめた本も出版される。

 演奏会は二日午後三時開演。小西さんがバイオリン、ルーマニア出身のダリア・トゥドアさん(19)がピアノ、名古屋市出身の佐藤晴真さん(19)がチェロを担当。若林さんが好きだったポーランドの作曲家ヴィエニャフスキの幻想曲や、ベートーベンのピアノ三重奏曲などを披露する。小西さんは「留学を経て成長した音色を天国の先生に届けたい」と意気込む。

 入場料は一般二千五百円、学生千五百円。問い合わせは同財団=電03(5291)7680=へ。

 

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