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【東京】

町田の公園から古墳時代などの遺構 竪穴住居跡や道路跡 市が紹介するスペース計画

発掘調査で確認された竪穴住居跡=町田市で

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 町田市鶴間3の市立鶴間公園で、古墳時代の竪穴住居跡や道路跡が発掘された。市と東急電鉄が公園と商業施設の一体整備を進める区域内にあるため既に埋め戻したが、市は完成後の施設に遺構を紹介するスペースを設けることを検討している。 (栗原淳)

 出土したのは、東急田園都市線南町田駅前にある同公園の北側で樹林に囲まれた一角。深さ六十〜八十センチの地中から、約三・五メートル四方の二棟の竪穴住居跡や、幅一・三メートル、長さ約五メートルの道路跡などが見つかった。土師(はじ)器と呼ばれる土器の破片約五百点も出土。土器の形状から七世紀末〜八世紀初頭、古墳時代の終わりから奈良時代初めの集落跡と分かった。

 市が三月初めまで調査して記録保存し、埋め戻しを終えた。市によると、市内での竪穴住居跡や土器片の発掘は、より古い縄文、弥生時代のものも含めて類例が多いという。道路跡は地盤が踏み固められた様子が確認され、集落の住人が頻繁に利用した生活道路だったらしい。

 調査地は周囲が見渡せる台地の頂上付近にある。以前から土器片が見つかっており、一帯が遺物の包蔵地に指定されていた。同駅前の再整備の一環で公園を改修することになり、工事に先立って調査を実施した。

 同市在住の地域史研究者、中西望介(もちゆき)さん(70)は「年代が特定できる道路跡は出土例が少ない貴重な遺構と言える。台地の下にあったと考えられる水場から集落をつなぐ道で、当時の生活がしのばれる」と話す。

 市は二〇一九年度までに、地域住民が会議で利用できる部屋などを備えた建物をオープンする計画で、遺構を紹介するスペースはその施設内に設けられる。

 

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