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【東京】

高尾山など救助迅速に 八王子消防署が特殊救急車を配備

狭い山道にも対応できる山岳対応用特殊救急車(右)=八王子市で

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 高尾山などでの山岳救助活動に迅速に対応するため、八王子消防署は浅川出張所に山岳対応用特殊救急車を配備、22日から運用を始める。狭い山道を想定して小型化する一方で、救急資材を収納するスペースを小さくするなど工夫して車内で救急活動ができる空間を確保した。登山途中のけがや突然の病気などの救急救命活動に活躍が期待される。 (萩原誠)

 特殊救急車は、従来型の救急車と比べて全長で一・五メートル短く、幅は二十センチ小さく、高さも四十センチ低い。これまで入れなかった狭い林道に進入することができ、高尾山では頂上まで行くことも可能になった。悪路でも走行性能を確保する四輪駆動方式で、暗い樹林の中でも活動しやすいよう発光ダイオード(LED)の屋外照明灯を車両の両側面に設置している。

 けが人などを乗せるストレッチャーは軽量のアルミ製を導入するなど機動性、操作性を向上させた。また自動式心臓マッサージ器を導入した。

 山間部の悪路や急な斜面を走行する際にも、狭い車内で安定して絶え間ない圧迫を加えることができ、効果的に自己心拍の再開につなげることができるという。

 八王子消防署によると、高尾山など山岳地域での救助件数は毎年、百件前後ある。登山途中でのけがや山頂付近で気分が悪くなるなど症状はさまざま。これまでは、山頂まで登れる軽乗用車やケーブルカーを利用して患者を麓まで搬送し、待機していた救急車に引き継いで病院に搬送するなどしていた。

 特殊車両は、配備される浅川出張所から山頂まで約四十分で行け、より早く効果的な救急活動が期待できる。二〇二〇年の東京五輪・パラリンピック開催を見据え、これからますます国内外から登山客や観光客が増えると見込まれる。八王子消防署の手塚徳(ただし)署長は「山岳地域でも患者の近くまで救急車が行くことで、これまで以上に救急救命活動の向上が期待できる。同時に山での事故防止対策にも力を入れていきたい」と話した。

 

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