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【東京】

火鉢のぬくもり味わって!! 台東の女性、常設カフェ目指し冊子発刊

冊子「空飛ぶ火鉢」を手にする中村さん=台東区で

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 昔ながらの火鉢の良さを知ってもらおうと、愛好者が集まって活動する「火鉢クラブ」を七年前に立ち上げた台東区のフリー編集者中村有里さん(50)が、火鉢にまつわる知識を掲載した冊子「空飛ぶ火鉢」を発刊した。ファンを増やして資金を集め、三年後に常設の「火鉢カフェ」を開くのが目標だ。 (神谷円香)

 冊子では、多様な種類の火鉢について解説したり、全国のカフェや料理店を紹介したりしながら、「こんな料理を提供するカフェにしたい」と火鉢を使ったメニューを提案するなどしている。

 中村さんは小さい頃から愛媛県の実家で火鉢や七輪(しちりん)に親しんできた。上京後は使っていなかったが、十年ほど前にふと気が向いて買い求めた。炭を準備して火をおこすのに手間がかかる分、ゆっくりとした時間の流れが生まれる火鉢に魅了された。

 火鉢クラブをつくった後は、区内の日本家屋や蔵を借りて火鉢を持ち込み、皆でおしゃべりするイベント「火鉢カフェ」を数カ月に一度開いてきた。参加者が自然と打ち解け合う姿に、「火があると皆が囲む。知らない人同士のおしゃべりも生まれ人の輪ができる」と手応えを感じた。

 火鉢は冬に暖を取るだけでなく、夏にもバーベキューをするのに使える。「夏に縁日をするのも楽しい。キノコや魚をあぶって、サンドイッチを作ってカフェで出してみたい」。あれこれとやってみたいことが膨らみ、常設のカフェを開きたいと思うようになった。

 「現代は何でもスイッチ一つになり、暮らしの中から火が消えている。文明の起源ともいえる火の扱い方を忘れてしまうのは、人類にとって大きな喪失なのでは」。電気が使えない災害時に使える道具としても、火鉢の役割を見直したいと考える。

 火鉢カフェの開設目標は二〇年冬。「夏の東京五輪・パラリンピックが終わった後、地元の人がほっとできる場にしたい」と話す。

 冊子は季刊で、創刊号はB5判二十四ページ、五百円。台東区の書店などで販売中。活動などの詳細はホームページ(「火鉢クラブ」で検索)で。

 

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