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【東京】

「世田谷区本庁舎」公開プレゼン 全面建て替えか一部保存か

6事業者が順番に発表した公開プレゼンテーション=世田谷区成城の成城ホールで

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 近代建築の巨匠・前川国男が設計した世田谷区本庁舎の建て替え工事で、事業者を決める公開プレゼンテーションが十八日、区内であった。六つの事業者の提案は全面建て替えや一部保存などに分かれた。一般傍聴枠三百二十人に四百十六人の応募があり、抽選となった。事業者は専門家七人の審査委員会が決め、二十七日に公表する。 (神谷円香)

 事業者は、広場など「前川建築」の特徴をできるだけ継承する区の基本構想を踏まえ、抽選で決めた順番でプレゼンテーション。

 佐藤総合計画は、現庁舎に隣接する区民会館のみ耐震補強をして保存する案。建物は五階までの低層とし「世田谷リング」と名付けた空間を設ける。

 kwhg+安井設計共同体は、大沢昌助のレリーフなどを保存。外から出入りできる広場を設け、敷地を通る区道と交差する道を新たに造り四方からの動線を確保、建物を分ける。

 梓設計・坂茂建築設計共同企業体は、建物を一棟に集約し、議場を中央に据える案。現庁舎自体の保存は耐震を考え断念し、バルコニーやレリーフを残す。

 久米設計は全面建て替え案。区民交流、議会、行政の三棟を新築し、災害時も明確に機能を分ける。回遊性ある中庭を設け、屋上のテラスなどに緑を増やす。

 環境デザイン・綜企画グループJV設計共同体は、現庁舎は全面建て替えだが今ある三角形の広場は残して「前川設計」を生かし区民会館ホールを復元する。ホール含め四棟の分散型。

 RIA・隈研吾設計共同企業体は区民会館と第一庁舎をともに保存再生する。建物の「減築」と軽量化で耐震性を確保。災害時の拠点となる区民協働棟などを新築し、周りを囲む。

 事業者が提出した提案書は八月二十一日から九月一日まで区庁舎でパネルで公開された。閲覧した区民から集めた意見は審査の参考資料となる。提案書は区ホームページに掲載予定。

 

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