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【東京】

宮沢賢治の画本で「話を忠実に描いた」 作者の小林さん、羽村で講演会

「画本宮沢賢治」シリーズへの思いを話す小林敏也さん=羽村市で

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 宮沢賢治の詩や童話の「画本(えほん)」を手掛けるデザイナー・イラストレーターの小林敏也さん(70)=青梅市=の講演会が二十三日、羽村市緑ケ丘の市生涯学習センターゆとろぎであった。賢治作品の魅力などに約百三十人が耳を傾けた。

 「子どもだけでなく大人も楽しめる絵本を作りたい」と考えた小林さんは、宮沢賢治の著作に注目し、一九七九年に「どんぐりと山猫」を出版。以来、ライフワークとして「画本宮沢賢治」シリーズに取り組み、十六冊が刊行されている。

 小林さんは「学者でもあり宗教家でもあった賢治の生き方、考え方が作品にどこか入り込んでいるのが面白い」と説明。「作品を絵にする時はあまり自分の個性を出さず、お話の筋を忠実に絵に置き換える作業をしてきた。音楽家が楽譜を見て演奏をするような感覚だと思う」と明かした。

 黒いボードをペンで引っかいて下の白い層を見せ、白黒の絵を描く「スクラッチ画」や木版画、鉛筆画など、画本シリーズでそれぞれどの技法を使ったかなども説明した。

 ゆとろぎでは、小林さんの原画展も十月一日まで開催中。「猫の事務所」、「雨ニモマケズ」の全原画と「注文の多い料理店」などの一部の原画計五十点余りを展示しており、繊細なイラストに大勢の来場者が見入っている。月曜休館、入場無料。問い合わせはゆとろぎ=電042(570)0707=へ。 (林朋実)

 

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