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【東京】

「東京人」11月号編集部おすすめ おしゃれエリアに変貌 高架下の誘惑

2016年11月にリノベーションされた「中目黒高架下」。700メートルの高架下に蔦屋書店はじめ飲食店を中心に28店舗が入る

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 都心の真ん中に、さまざまなスタイルを持つ鉄道高架橋が連なる東京は、世界でも類を見ない鉄道都市です。

 夕方の新橋−有楽町駅間を歩くと、焼き鳥の煙りがモクモクと上がる高架下の大衆居酒屋には、サラリーマンに交じって若い女性や外国人の姿を多く見かけます。一方、昨年十一月には中目黒駅の高架下が「中目黒高架下」に、今年七月には阿佐ケ谷駅の高架下がリノベーションにより「ビーンズ阿佐ケ谷」になるなど、それまで「昭和の懐かし空間」だった高架下が、多くの観光客を集めるおしゃれな商業エリアに生まれ変わりました。

 日本で最初の鉄道高架橋は、一九〇四(明治三十七)年開業の総武鉄道(現在の総武線)の両国橋(現在の両国)−本所(現在の錦糸町)駅間の約一・五キロの高架線でしたが、昭和四十年代の複々線化工事で撤去されました。東京で現存する最古の高架橋は、現在の中央線の御茶ノ水−神田駅間に一九〇八(明治四十一)年に完成した「紅梅河岸高架橋」で、十年ほど前に耐震補強工事を終えた四連の煉瓦アーチの高架下には、それぞれ飲食店が入居しています。そして近年、JR東日本はじめ高架下を持つ鉄道各社は、駅を中心とした回遊性の向上や沿線開発のため、高架下ビジネスに力を入れています。

 次週から、高架橋の構造、リノベーションで話題の高架下、江戸の町名が残る架道橋など、明治時代から昭和戦前につくられた鉄道遺産の愛(め)で方、歩き方を、さまざまな視点で紹介します。 (「東京人」副編集長・田中紀子)

【11月号主な内容】鉄道都市東京は、高架橋の野外博物館! 小野田滋▽電車の音が心地よく響く大衆居酒屋をめぐる 橋本健二▽失われゆく昭和の横丁 フリート横田▽鉄道遺産「幻夢」 丸田祥三  問い合わせは、「東京人」編集部=電03(3237)1790(平日)=へ。

 

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