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【東京】

フェイクニュースどう見分ける? 大宅文庫フォーラム

フォーラムで意見を交わす(左から)武田さん、森さん、津田さん=新宿区で

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 フェイクニュースが飛び交う時代のノンフィクションのあり方を考えるフォーラムが二十九日夜、新宿区の紀伊国屋ホールであった。評論家の大宅壮一(一九〇〇〜七〇年)が集めた雑誌の図書館「大宅壮一文庫」が初めて企画したフォーラムで、武田徹さん、森健さん、津田大介さんの三人のジャーナリストが意見を交わした。 (神谷円香)

 ネット情報に詳しい津田さんはフェイクニュースについて「完全にうそならすぐばれるが、事実の情報が半分はちりばめられているハーフフェイク。多くの人は確認せずシェアする」と指摘した。不確かな情報をよく見る人は、うそであると指摘されると逆にさらに信じる傾向にあるとも話し、「真偽の問題でなく信仰の問題」と述べた。

 森さんは、「読みたい、信じたいものしか見ず、立場をはっきりさせると反発が起きる。賛否が分かれる人とは交わらない」と現代の特徴を述べた。一方、昔からノンフィクションと呼ばれる中にも、多少の脚色や創作に近い記述も含まれると指摘した。

 武田さんは「例えば戦争を描いたフィクション作品は、事実を並べるノンフィクションより真実を伝えるものもある」とし、必ずしも事実の羅列が伝えたい真実を語るわけではない点を挙げた。ただ「どこが創作であるかは分かるように書いてほしいと思う」と考えを述べた。

 「短い報道では言い切れないことを伝える、長い文章のノンフィクション作品を書ける媒体が無くなっている」という現状に三人ともうなずいた。武田さんは「売れなくてもいいようなノンフィクションのあり方を考える必要があるのかもしれない」と話した。

 

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