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【東京】

秋空に舞う金龍 60年目 浅草寺で奉納

秋晴れの空の下、浅草寺の境内で披露された60年目の金龍の舞=台東区で

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 浅草寺(台東区)の「金龍(りゅう)の舞」が十八日に境内で奉納され、久々に広がった秋晴れの下、勇壮に舞う龍の姿に多くの観光客が見入っていた。

 黄金のうろこをまとった龍は春の示現会(じげんえ)、秋の菊供養会(きくくようえ)と年に二回、寺に登場する。今年は舞が始まって六十年の節目に当たり、同日夜には「還暦の祝い」が区内のホテルで開かれた。

 金龍の舞は、空襲で焼失した浅草寺の本堂が一九五八年十月に再建された際、祝いの舞として創作され、お披露目された。飛鳥時代に寺の本尊の観音様が隅田川から引き上げられたときに、「天空から金龍が舞い降り、一夜にして千株の松林ができた」との伝説に由来する。長さ約十八メートルの龍を八人で、本尊の観音様を象徴する蓮華珠(れんげじゅ)を一人で操る。

 奉納を続けるのは、地元の出身者らでつくる金龍の舞執行委員会。現在のメンバーは八十人ほどで、吉田健(けん)委員長(68)=千葉県松戸市=は「六十年続けてこられたのは、これまでのメンバーたちの情熱、浅草寺の手厚い庇護(ひご)、支えてきてくれた浅草の人たちの人情のおかげ」と話していた。 (井上幸一)

 

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