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【東京】

「東京人」11月号編集部おすすめ 旧町名 息づく架道橋

現在の町名表示「新橋」と、旧町名「烏森」が共存する、高架下ならではの光景

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 新橋のガード下といえば、マスコミが「サラリーマンの声」を拾うための指定席になっています。記者さんも忙しいでしょうけれど、電車のごう音の下で景気動向を引き出す合間に少し上を見てもらえば、「烏森橋ガード」とか「源助橋ガード」といったプレートがひっそり付いているのに気が付くはずです。

 これらのガード名に用いられている烏森町や源助町は旧町名。前者は明治から、後者は江戸時代からの由緒ある地名なのですが、どちらも昭和七(一九三二)年に新橋の一部になって消滅しました。道路をまたぐこれらのガードを鉄道会社では架道橋と呼びますが、東京では明治末から大正にかけて、上野駅から浜松町駅の手前までの高架線を建設した際に架道橋が多数登場しています。

 その時の町名を用いて、烏森町なら「烏森橋架道橋」と名付けたのですが、その後は関東大震災の復興事業や戦後の住居表示法による町の統廃合を経て、東京中の町名やそのエリアが大きく変わっていきました。それでも駅名と違って利用者に直接関係ないため、費用をかけて名称を改める理由もなく、今に至ったのでしょう。

 今となっては江戸や明治・大正期の町名を物語る貴重な「記念碑」となっています。踏切なども同様に古い地名が全国各地に残っていますが、さりげなく昔を語るこれら鉄道施設の名前に目を向ければ、意外な発見があるかもしれません。 (今尾恵介)

 詳しくは、「東京人」11月号64ページ「都心の架道橋に江戸の町名をしのぶ」で。

 【11月号主な内容】鉄道都市東京は、高架橋の野外博物館! 小野田滋▽電車の音が心地よく響く大衆居酒屋をめぐる 橋本健二▽記憶をつなぐ小旅行 クラウド・ルー▽鉄道遺産「幻夢」 丸田祥三▽鋼製橋脚図鑑 磯部祥行

 問い合わせは、「東京人」編集部=電03(3237)1790(平日)=へ。

 

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