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【東京】

三鷹市の技能功労者・農業功労者 16人表彰 長年の努力たたえる

表彰の喜びをかみしめる小川和行さん=三鷹市で

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 三鷹市の二〇一七年度技能功労者・農業功労者計十六人の表彰式が一日、市公会堂であった。

 清原慶子市長は「皆さんの長年の努力のたまもの。今後は技術や経験を若い世代へ伝えていただきたい」と祝福した。

 表彰されたのは次の皆さん(敬称略)。

 【技能功労者】野村一仁(調理師)高橋伸治(同)脇野清(理容師)金城栄美子(美容師)志田誠(畳職)額賀英雄(建具工)三輪修二(電気工事士)小川和行(とび職)大竹清司(大工)宍戸正利(造園工)赤根崇博(機械彫刻工)

 【農業功労者】浅見司朗、川瀬竹雄、指田昌雄、峯岸力、横山昌久

◆とび職・小川和行さん(56) この道38年「安全第一」

 技能功労者のとび職小川和行さん(56)=下連雀四=は、この道三十八年のベテラン。「私なんかが表彰されるのはまだ早いけれど、三鷹のとび仲間では一番年上だからね。ありがたいことです」と照れた。

 三鷹生まれの三鷹育ち。とび職だった父親の後ろ姿を見ながら「いつかは自分も」と決めていた。中高生のころからアルバイトをし、十八歳で弟子入り。「職人としての父は厳しくて、何度やめようと思ったことか」と振り返る。

 若いころは失敗の連続だった。武蔵境のアパート建設現場で、生コンクリートを道路に流出させたこともある。「父に怒られ、泣きました」。二十五歳のとき、がんで亡くなった母親の最後の言葉は「足場だけはしっかりかけてね」だったという。

 木造や鉄骨住宅の足場を組むのが仕事の基本だ。「とにかく安全第一。他の職人の命がかかっているから」。建物が完成し、引き渡すまでは気が抜けない。「緊張から解放された後のお酒は格別だね」と笑う。

 後継者不足はとび職の世界も課題。「仲間のつながりもあるし、面白い。私なんか法被を着たくて始めたようなもんだけどね」と寂しそうな表情を見せた。

 自宅そばの八幡大神社の太鼓講中の会長を務める。「祭りで人の背丈よりも大きい太鼓を、バットのような二本のばちでたたく。ストレス発散にはもってこい」とうれしそうに語った。

  (鈴木貴彦)

 

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