東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

眠る食品を必要な人に フードバンク活動で食材集め 日大4年・岸さん奮闘

子どもたちにフードバンク活動への参加を呼びかける岸さん(左)ら=世田谷区立山野小学校で

写真

 食べ物に困っている家庭などに食料を提供する「フードバンク」の活動を知ってもらおうと、1人の大学生が奮闘している。日本大商学部4年の岸柚里(ゆり)さん(22)。地域の小学校の協力なども得ながら、「優しさの輪」が広がり始めている。 (木原育子)

 「皆さん、フードドライブを知っていますか」。二日、世田谷区立山野小学校(砧六)の六年生の教室。岸さんがそう呼び掛けると、子どもたちは興味津々で話を聞き始めた。

 フードドライブは、缶詰やカップ麺、レトルト食品など、家庭で眠る食品の寄付を集中的に呼び掛けること。岸さんは四、五の両日、日本大商学部(同区砧五)の学園祭「砧(きぬた)祭」で、フードドライブを企画。集まった食品を、貧困家庭などに提供する。

 岸さんがフードバンクを知ったのは、大学のゼミで貧困問題に触れたことがきっかけ。二〇一五年春にゼミ生六人とともに、NPO法人「フードバンク狛江」(狛江市)などでボランティアを始め、昨秋は地域のイベントで寄付を呼び掛けた。

 だが、四年生になり、就職活動などで活動時間は徐々に減少。今年のフードドライブは開催が見送られかけたが、「誰かの助けになるなら、私一人でも続けたい」と待ったをかけた。

 岸さんは、大学近くの一軒家や大型マンションの家庭に、フードドライブ開催のチラシ約千部を配布。自転車で区内を駆け回り、区の掲示板約三十カ所にチラシを張ったりもした。

 奮闘の姿は学内でも話題になり、大学のボランティアサークルが地元商店街でのチラシ配りを手伝ってくれた。大学近くにある山野小も、大字弘一郎校長(53)が「若い世代が発信する大変良い取り組み」と児童の前で話す機会を設けてくれた。岸さんは「頑張っていれば誰かが見てくれている。多くの人に助けてもらい、私の方が元気をもらった」と笑顔で話す。

 四、五日は、商学部2305教室で寄付を受け付ける。午前十時〜午後五時(五日は午後六時まで)。集まった食品は、フードバンク狛江とドナルド・マクドナルド・ハウスせたがやに寄付する。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報