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【東京】

<ひと ゆめ みらい> 「LEAN IN TOKYO」代表理事・鈴木伶奈さん

「自信を持って自分の道を選択できる女性を増やしたい」と話す鈴木伶奈さん=千代田区で

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 大きな望みを持って社会に挑戦する女性を応援したい。男性と女性が共に活躍できる世の中にしようと昨年三月、知り合いの女性と二人で「LEAN IN TOKYO」を設立した。

 きっかけは、バリバリと仕事をしようと就職したのに「家庭に入った方が幸せなのでは」と思うようになっていた自分を振り返ってのことだ。

 社会人二年目だった一昨年春、二つ目の外資系投資銀行に転職。九割が男性の職場環境だった。「結果を出したい。性別に関係なく、先輩や同僚に仲間として認められたい」。休日前は遅くまで飲み会に付き合い、キャバクラにも一緒に行ってお酒をつくった。相談できる同性は近くにおらず、忙しくて友人にも話ができず、心がすり減った。

 その年末に婚約した夫とのパーティーで「仕事はもういいかな」と友人に打ち明けると、「それで本当にいいの」と驚かれ、もう一度自分を省みた。そこで出合った本が「LEAN IN(リーン イン)」だった。「前のめり」「一歩踏み出す」との意味で、フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)が「女性が野心を持って挑戦できる社会の実現」を訴えている。

 「本当に仕事を辞めなければいけない時まで、辞めないで」と書かれた言葉に後押しされ、仕事を続けることに。そして、一人よりも集団で支え合って社会を変えようと活動する同じ名前のグループが、世界各国で活動していることも知った。日本にはまだ無かったので、自ら団体を立ち上げることにした。

 社会で活躍する女性を招いて経験を語ってもらう月一回の講演会や、少人数で女性同士が直面する課題などに助言し合う昼食会を二週に一回のペースで開いている。講演会には毎回六十人ほどが集まり盛況だ。

 現在は二度目の転職先のベンチャー支援会社で働きながら、日本の「LEAN IN」の代表として長野や仙台などにできた八つの団体をまとめている。

 政府は二〇二〇年までに「女性管理職30%以上」を目標に掲げる。だが「育休など制度を整えて目標を掲げても、現場の考え方が変わらなければ何も変わらない」と訴える。例えば、女性を管理職にしようと試みる会社内の説明会に参加する男性は少ないという。「一緒に働く男性にも理解を深めてほしい」と望んでいる。 (山田雄之)

    ◇

 11月12日午後1時〜同4時、千代田区霞が関3の霞が関ビルディングでパネルディスカッション「活躍する女性を支える男性の本音を知ろう!」を開く。蓮舫参院議員の夫でフリージャーナリストの村田信之さんらが登壇する。参加費は大人1000円、学生は500円。

 

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