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【東京】

「砂川闘争」振り返り、米軍基地返還を問う 19日、立川で映画上映と討論会

沖縄の基地問題のパネル展示を見る福島京子さん=立川市の砂川学習館で

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 米軍立川基地の全面返還四十周年を記念した映画上映会と討論会「米軍基地の『返還』を問う」が十九日午後一時から、立川市砂川町一の砂川学習館で開かれる。基地の滑走路拡張計画を住民らが阻止した「砂川闘争」の歴史を振り返るとともに、沖縄などの基地問題を考える。「砂川平和ひろば」主宰の福島京子さん(67)ら有志でつくる実行委員会が企画した。 (服部展和)

 米軍は一九四五年、旧日本陸軍飛行場を接収し、立川基地にした。その後の滑走路拡張の計画は、五五年に始まった砂川闘争など反対運動により断念し、横田基地に機能を移転。跡地は七七年十一月三十日に全面返還された。現在は陸上自衛隊立川駐屯地や国営昭和記念公園などになっている。

 16ミリフィルムのドキュメンタリー映画二本の上映会と討論会の二部構成。映画は、立川基地への陸自移駐などを題材にした「基地周辺」(一九七二年)と、沖縄・伊江島の平和運動家、阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さん(一九〇一〜二〇〇二年)が出演した「教えられなかった戦争・沖縄編−阿波根昌鴻・伊江島のたたかい」(九八年)を上映する。

 討論会は、米レイクランド大日本校のアダム・トンプキンス准教授、中央大の鈴木鉄忠講師、元自衛官で「反戦兵士と連帯する会」代表の小多基実夫さん、福島さんの四人がパネリストとなり、会場の参加者も交えて基地問題について議論する。

 福島さんは「米軍基地が返還されても、新たな米軍基地整備や機能強化に巨額の税金がつぎ込まれる。そうした実態を含め、基地問題を問い直したい」と話した。

 また、一九五七年に立川基地に立ち入ったとして学生らが逮捕、起訴された「砂川事件」の再審請求で、東京高裁が十五日、元被告らの即時抗告を棄却したことには、一審東京地裁の無罪判決を破棄した当時の最高裁長官が上告審判決前に駐日米大使らに裁判の見通しを伝えたとする米側の公文書が見つかっていることを指摘。「日本の司法の独立性が守られていないのを改めて示したのではないか」と批判した。

 参加費は資料代五百円。砂川学習館では十九日まで、沖縄の基地問題の歴史と現状、阿波根さんの言葉を記したパネル十点余を展示している。問い合わせは砂川平和ひろば=電042(536)3167=へ。

 

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