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【東京】

花束は思い出の香り 新丸ビルの生花店 AI分析で類似の花選ぶ

思い出の品の香りを分析する装置と、完成した花束を紹介する松岡さん(右)と相原さん=千代田区で

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 思い出の品の香りを人工知能(AI)が分析し、似た香りの花束を選ぶ装置を、渋谷区のAI関連企業が開発した。「キヲクノカヲリ」プロジェクトと題して17〜22日、千代田区の新丸ビル1階にある生花店で、初めて実用化する。 (神谷円香)

 装置は、思い出の品を箱型の空間に入れて内部を真空にし、香りをセンサーに付着させて成分を分析する仕組み。同時に、思い出にまつわる写真も読み取らせることで、分析した香りと写真の情景からAIが香りの情報を導き出す。これを、数値化してある花の香りのデータとマッチングさせて、花を選択する。

 二年半をかけて開発したAI関連の企画開発会社「レボーン」のエンジニア松岡広明さん(26)は「香りを成分ごとにセンサーで感知し、記憶しているデータと結び付ける仕組みは、人間の鼻と同じ。香りをAIが表現するのはこれまでになかった試み」と語る。

 今回の実用化プロジェクトを立ち上げたデジタルマーケティング会社「電通アイソバー」(中央区)の相原孝文さん(37)は「特に男性は、花屋さんに入るのも恥ずかしく、花を贈れない。AIの力でできるようになれば」と話す。

 分析できる思い出の品の大きさは横二十三センチ、奥行き十七センチ、高さ二十五センチ以内で重さ三キロ未満。写真はスマートフォンなどの画面表示でも可。花束は税別三千円、五千円、八千円から選ぶ。

 プロジェクトを実施する生花店「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ」の運営会社の仕入・販売企画部マネジャー上野(うわの)恵子さん(44)は「AIが花を選び、私たちが花を贈る喜びを伝えたい」と意気込む。

 十七、二十、二十一日は午後四〜九時、十八、二十二日は午前十一時〜午後九時、十九日は午前十一時〜午後八時。

 

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