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【東京】

二つの「豊島」から考える きょうから池袋でパネル展、講演

1996年、豊島に不法投棄されたごみや汚染水を銀座に持ち込んだ島民デモの写真を説明する伴場さん=豊島区役所で

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 国内最大級の不法投棄事件があった香川県・豊島(てしま)の歴史を紹介する展示会「ふたつの豊島(ゆたかなしま)から未来へのメッセージ」が18日、豊島区南池袋の区役所1階で始まる。「同じ漢字で書かれる土地から全国に発信したい」。香川県のNPO法人・瀬戸内オリーブ基金が区に呼び掛け、初めて実現した。 (増井のぞみ)

 「不法投棄されたごみには、豊島区の建築図面もあった。豊島はごみの島と呼ばれることもあったが、島外の人たちの後押しもあって、ごみ撤去が完了した感謝を伝えたい」。オリーブ基金事務局の伴場一昭さん(58)は語る。

 県によると、瀬戸内海に浮かぶ豊島には、約九十万トンの有害な産業廃棄物が不法投棄された。産廃処理業者が違法に車のプラスチック廃材などを持ち込み、野焼きが続けられたという。豊島の不法投棄が全国から注目されたことが、自動車リサイクル法が制定されるきっかけにもなった。

 展示のメインは、豊島問題が起きた一九七五年からごみが完全撤去された今年三月までの経緯や、解決に向けた市民運動、美しい島の風景などを紹介するパネル約七十点。

 不法投棄されたごみは、都市圏から持ち運ばれたもので、豊島のことを都市住民が自分のこととして考えてもらおうという試みだ。

 二十三日まで。区の食品ごみパネル展や、早稲田大による不法投棄現場の360度VR(仮想現実)体験も行われる。入場無料。二十四日にはオリーブ基金の呼び掛け人で、建築家の安藤忠雄さんが講演する。問い合わせは伴場さん=電080(6653)8415=へ。

 

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