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【東京】

デザイン系学生と障害者施設の利用者 独自フォントで土産品試作

シブヤフォントを使い、学生と利用者が協力して作った雑貨=渋谷区で

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 渋谷区のデザイン専門学校の学生と障害者施設の利用者が協力し、おしゃれでデザイン性のある文字の書体や絵柄「シブヤフォント」を作る取り組みを進めている。2020年東京五輪・パラリンピックまでに、シブヤフォントを使った渋谷らしい土産品を生み出すのが目標で、今月、試作品が完成した。 (神谷円香)

 シブヤフォントは、区内七施設の利用者と桑沢デザイン研究所(神南一)の学生たちが一緒に制作。試作品は渋谷ヒカリエで開かれた「超福祉展」で十三日に公開され、Tシャツやスリッパ、絵皿、コースター、時計など数十種類が来場者の目を引いた。

 プロジェクトは昨年十月、大勢の観光客を集めながら記念となる土産品がない渋谷に、この地域らしい「多様性」を伝える物を生み出そうと始まった。当初は製品自体を作ろうとしたが今年二月、利用者が書いた文字を見た学生の「文字をデザインしたら面白い」という発案から、まずは素材作りをすることになった。

 利用者は茶わんに盛ったご飯の絵をいくつも並べるなど独自性ある絵を描き、学生はこうした絵にアレンジを加えてデザイン性を高めた。3Dプリンターやレーザーカッターを使える区内のものづくりカフェ「FabCafe」で場所を借り、作ってみたい雑貨の形やデザインを一緒に考えた。

 福祉作業所「ふれんど」(笹塚二)の古戸勉施設長は「プロジェクトは自由な創作の時間として、気兼ねなく無理強いはせずにやってもらった。利用者は普段の作業にも張り合いが出たようだ」と話す。作業所で作るスリッパのデザインにも、シブヤフォントを取り入れた。

 シブヤフォントは専用サイトから一部無料で、順次公開する新作は五百円でダウンロードできる。料金は施設への支援金となる。プロジェクトには毎年新たな学生が参加し、渋谷土産の完成を目指す。

 

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