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【東京】

グリーフサポート 小平に施設づくり 肉親などと離別…子ども支援

「グリーフサポートを身近にしたい」と話す森幸子さん=立川市で

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 肉親など大切な人との死別、離別を経験した子どもらを支援する「グリーフサポート」の施設をつくろうと、小平市の森幸子さん(54)が奮闘している。その足掛かりとして、グリーフサポートとはどんなものか学ぶ講座を、二十五日から市内で開く。(林朋実)

 森さんは十二年前に夫をがんで亡くした。三人の子どもは当時一〜十歳。途方に暮れて相談先を探す中、あしなが育英会が日野市内で運営する小中学生対象のグリーフサポート施設「あしながレインボーハウス」を知った。施設では、集まった遺児らに「ここにいるのはみんな同じような境遇」と伝え、自由に過ごしてもらう。他の子と遊んでも、一人で過ごしてもいい。その間、一人一人にボランティアが付いて見守る。

 遺児らが集まる場に初めて行った帰り道、森さんの子が勢い込んで「(親が亡くなったのは)うちだけじゃなかったよ」としゃべりだした。レインボーハウスにはそれから三年ほど通った。森さんは「同じ経験をした人たちと一緒にいるだけでほっとすることもある」と感じたといい、「学校では親を亡くした子は特別な存在になりがちで、苦しさを抱え込んでしまう。独りぼっちじゃないと実感できたようだ」と感謝する。

 「楽しさを共有する場はたくさんあるけれど、悲しみや生きづらさなどを共有できる場は少ない」と考えた森さんは「グリーフサポートがもっと身近になって、市町村に一つは施設ができれば」と、自らつくろうと決意。国内の他の施設を見るだけでなく、昨年米ハワイ州に三カ月滞在して先駆的な施設で学び、友人らと今年「グリーフサポートこだいら」を結成した。

 森さんは「今回の講座で地域にグリーフサポートを紹介し、次はボランティアの養成講座なども開いていきたい」と話す。行政にも働き掛けて、市内に常設の施設をつくりたいという。

 連続講座「はじめてのグリーフサポート」は二十五日、十二月二日、十六日、一月二十七日、二月三日の計五回で、午後二〜四時。会場は小平市上水本町のルネサスエレクトロニクス武蔵事業所本館。防衛医科大の高橋聡美教授ら専門家が講演する。一回のみの参加も可能。参加費は各回五百円。

 問い合わせは森さん=電090(1738)3656=またはEメール=m0r1.ykk@gmail.com=へ。

 

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