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【東京】

育て「八王子オリーブ」 小津町の住民ら 苗木を植樹

小津町の特産にしようとオリーブの木を植える地域の子どもや住民たち=八王子市で

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 高齢化が進み空き家や耕作放棄地が目立つ八王子市西部の中山間地の住民たちが、オリーブの栽培に乗り出した。オリーブはうまく育てば樹齢1000年以上になる。特産品として、末永く育てていくことを目指す。 (萩原誠)

 市内の小津町で四日、住民約八十人が集まった苗木の植樹式があった。空き家や耕作放棄地を活用するため、四月に設立されたNPO法人「小津倶楽部」が市や日本オリーブ協会と協力して開いた。

 近隣の元木小学校一、二年生二十三人も参加した。日本オリーブ協会渉外部長の久能健さん(51)の指導で苗木の根元に土をかけ足で踏み固めた。四メートル間隔で植えた六十本の苗木は、イタリア産のレッチーノ、マウリーノなど計四品種がある。品種によってオリーブオイルにしたり実を食用にしたりする。

 協会によると、オリーブは約六千年前、シリアやギリシャのクレタ島、パレスチナで栽培が始まったとされる。日本では江戸時代末期に、フランスの苗木を神奈川県横須賀市に植えたのが始まりという。協会は静岡や群馬、福島、千葉などで植樹から栽培、製品化までサポートしている。都内では八王子市小津町が初めての取り組みとなる。

 オリーブ畑にした小津倶楽部の活動拠点「おもむろ」近くの耕作放棄地は、事前に市や都の協力で土壌や気象データを分析し「オリーブの栽培が可能」とされた。今回植えたオリーブは二、三年後には実をつけそうだ。オリーブオイルや塩漬けにして特産品にしていきたいという。小津倶楽部代表理事の前原教久さん(69)は「過疎化などに悩む市内の近隣地域に広がれば」と意気込んでいる。

 久能さんは「都内でのオリーブ栽培・産業化が実現することを期待している。今回植樹した子どもたちが、自分の成長とともに樹木の成長を見守り、さらに子や孫の代まで受け継いでほしい」と話した。

 

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