東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

無言館20年 思いを歌に 憲法施行70年記念 立川で来月慈善コンサート

コンサートに向けて練習する合唱団員=渋谷区で(「悪魔の飽食」をうたう東京合唱団提供)

写真

 戦死した画学生の作品を集めた長野県上田市の美術館「無言館」の設立二十周年と憲法施行七十周年を記念したチャリティーコンサートが十二月二日、立川市錦町のたましんRISURUホールで開かれる。市民合唱団「混声合唱組曲『悪魔の飽食』をうたう東京合唱団」が、作曲家池辺晋一郎さんの指揮で混声合唱組曲「こわしてはいけない−無言館をうたう」を披露する。

 「こわしてはいけない」は、無言館を開設した窪島誠一郎さんが作詞、池辺さんが作曲した。画学生たちが抱いていたであろう「描きたい」という素直な気持ちや、憲法を壊してはいけないという思いが詞となっている。

 同合唱団は、池辺さんが作曲した「悪魔の飽食」を歌う活動を一九九五年から続け、これまでに二十七都道府県でコンサートを開いた。この歌は、作家森村誠一さんが旧日本軍七三一部隊の人体実験について書いた同名の著作を基にしており、コンサートにはほぼ毎回、池辺さんと森村さんも参加しているという。

 合唱団は昨年、上田市で「こわしてはいけない」の初演を聴き、「戦争の理不尽さを歌っている点では、悪魔の飽食と共通する」とコンサートを計画した。

 傷みが進む無言館の収蔵作品の修復資金として募金箱を会場に置く。合唱団事務局長の平田啓さん(79)は「歌い継ぐことで、戦争を繰り返してはいけないという思いを次の世代につなげたい」と話した。

 コンサートは午後一時半〜四時。戦没音楽生の遺作の歌曲なども演奏される。池辺さん、窪島さんと戦没音楽生に詳しい音楽評論家の小宮多美江さんの三人も登壇する。チケット二千円(当日二千五百円)。問い合わせは平田さん=電090(7178)0571=へ。 (林朋実)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報