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【東京】

進む都内バリアフリー化 でも…実感につながらず 「求める質が上がった」

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 都内の道路や駅、建物などのバリアフリー化が「進んでいる」と思う人は、五年前に比べて減っていることが、都の調査で分かった。駅のエレベーター設置率などは向上しているものの、都民の実感にはつながっていないようだ。(榊原智康)

 調査は五年ごとに実施。今回は昨年十〜十一月、都内の六千世帯を対象に行い、三千四百六十六世帯(57・8%)の五千九百四十四人から回答を得た。

 道路や駅、建物などのバリアフリー化について印象を尋ねたところ「進んでいる」「やや進んでいる」は計48・4%。「進んでいない」「あまり進んでいない」は計47・7%で、ほぼ同じ割合だった。

 五年前の前回二〇一一年の調査は質問の仕方が今回とは異なるものの、「バリアフリー化が進んだ」との印象を持っている人は57・3%だった。今回と比較すると、バリアフリー化が進んでいると思う人は10ポイント近く低下したことになる。

 一方、スロープやエレベーターで段差を解消した都内の駅の割合は、一二年度末時点は89%だったが、一六年度末時点では93%に向上。路線バスでのノンステップバスの普及率も、同じ期間で88%から93%まで上がった。

 都民の実感の低下について、都の担当者は「昔は街に段差があるのは当たり前だった。徐々にバリアフリーが進んで高齢者らが街に出るようになり、都民の求めるレベルが上がってきたのでは」と分析。「実感が伴うよう、さらにバリアフリー化を進めたい」と話している。

 このほかの設問では、障害者用の駐車スペースなどが「適正に利用されていない」と思う人は36・3%だった。「福祉のまちづくり」で重点的に取り組む必要があるもの(複数回答)については、車道と歩道の分離など「道路の整備」が67・4%、駅や電車、バスなど「公共交通施設と機関の整備」が67・3%と高かった。

 

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