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【東京】

早世の銅版画家 制作過程たどる 八王子・夢美術館で「清原啓子」展

緻密で幻想的な作品が展示された会場=八王子市で

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 三十一歳で亡くなった八王子市出身の銅版画家、清原啓子さん(一九五五〜八七年)の全貌に迫る展覧会が開かれている。残した全作品を紹介しながら、神秘的、耽美(たんび)的な物語性にこだわった制作の過程をたどる。

 八王子市夢美術館(八日町)が会場の「没後三十年 銅版画家 清原啓子」展では、初期の鳥の目やチョウをモチーフにした作品から、愛と死をテーマにした最後の完成作とされる「孤島」まで、未完成も含めた三十作品を紹介している。

 このほか準備の入念さがうかがえる詳細な下絵、「孤島」の試し刷りや制作ノートの内容を並べ、制作過程を追体験できる工夫をした。清原さんが影響を受けたというジャック・カロなど、ヨーロッパの画家・版画家の作品も展示した。

 七八年に版画を始めた清原さんは多摩美術大を経て、八二年に日本版画協会賞を受賞。幻想的で緻密な技法で将来を嘱望されていた。館長の川俣高人さん(51)は「作品を多面的にとらえられるよう心掛けた。短い人生だったが、作品に表現力と技術のすべてをつぎ込んだことを、ぜひ感じてほしい」と話す。

 八王子市の市制百周年記念事業の一環。午前十時〜午後七時。十四日までで月曜休館。観覧料は一般六百円、学生(小学生以上)・六十五歳以上三百円、未就学児無料、土曜は小中学生無料。二日午後三時から川俣さんによるギャラリートークがある。問い合わせは同美術館=電042(621)6777=へ。 (萩原誠)

 

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