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【東京】

100作目は親鸞オペラ 作曲家仙道さん「大きなテーマ」挑戦

出演する声楽家に演技指導する仙道さん(右から2人目)=荒川区で

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 太田道灌(どうかん)、与謝野晶子、正岡子規ら歴史上の人物を描いたオリジナルのオペラなどを生み出してきた作曲家仙道作三さん(72)=千葉県松戸市=の100作目の作品となる「関東の親鸞(しんらん)さん」が十五日、荒川区の日暮里サニーホール(東日暮里五)で初演される。「節目の記念に大きなテーマを選んだ」と仙道さん。浄土真宗の開祖に果敢に取り組んだ。 (井上幸一)

 作品は、仙道さんが作曲、台本、演出を手掛け、指揮もする。平安、鎌倉時代を生きた親鸞(一一七三〜一二六二年)の生涯のうち、越後(現在の新潟県)に流罪になった後、東国で過ごした約二十年間にスポットを当てた。

 全九場のうち七場が茨城県を中心とした関東地方が舞台。民衆と向き合い教えを広めたエピソードをちりばめており、「高齢化、格差社会、デフレのご時世に人々は何を求め、何を考え日々を過ごしているのか…と考えていたら、親鸞さんのオペラを作ろうと思い至った」と仙道さんは話す。

 制作に当たっては「親鸞さんに関する由緒書きなどの史料が残る寺院を訪ねて構想を練った」。作品が形になるに従い、「聖徳太子の時代以来、日本人の底辺には仏教が通奏低音のように響いていて、心のよりどころになっているのではと感じ始めた」と語る。

 「メロディーは日本人のDNAに合ったもので、鎌倉時代に鳴っていた音楽を想像した部分も。オペラというより合唱歌語り。お釈迦(しゃか)様の教えを易しく、音楽で振り返っている」と親しみやすさをアピールし、来場を呼び掛ける。

 出演する声楽家は、志田雄二さん、志田雄啓(たけひろ)さん、柏原奈穂さん、栗田真帆さんら。さまざまな役に対応できるギリシャ劇「コロス」の衣装を着用、足袋を履く。

 午後二時と同六時半からの二回公演。開演十分前に仙道さんによる解説あり。前売り四千円、当日四千五百円。

 問い合わせはセンドーオペラ=電047(344)8729=へ。

 

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