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【東京】

アンジェイ・ ワイダ監督 日本との絆刻む絵コンテ 目黒区美術館で展示

展示されるアンジェイ・ワイダ監督の絵コンテ

写真

 「地下水道」「灰とダイヤモンド」などで知られるポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダ監督(1926〜2016年)の絵コンテ展が、20日から目黒区美術館区民ギャラリーで開かれる。絵コンテは映画や演劇の動きや衣装を描き、高い芸術性を感じさせる。24日まで。 (半田滋)

 展示されるのは、ワイダ監督がJR東日本労働組合(JR東労組)と全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)に寄贈した、絵コンテ百セット百十八枚。

 二労組が、ポーランドの都市・クラクフに監督が設立した日本美術・技術センターと日本語学校に資金協力したことへのお礼だ。

 監督と日本とのつながりは深い。「芸術の道に進むきっかけになった」と後に語るほど深い感銘を受けた日本美術展を見たのが、第二次大戦中、ドイツ占領下のクラクフだった。

 監督は一九七〇年に初来日し、作品の公開などでしばしぼ日本を訪れた。八七年には「京都賞」を受賞。賞金の四千五百万円を、センター建設に投じた。自身やポーランドの貴族が収集した日本美術を展示するためだった。

 多くのワイダ作品を上映した岩波ホールの総支配人の高野悦子(故人)ら日本側も協力した。JR東労組の松崎明委員長(同)は、ポーランド国鉄民営化問題のシンポジウムに招かれた際、センター建設の計画を知り、カンパで集めた一億二千万円を手渡した。

 センターは九五年に完成し、監督の希望で併設となった日本語学校は、JR総連とJR東労組の寄付で二〇〇四年に開校した。

 絵コンテ展は午前十時から午後五時まで(最終日午後三時まで)。入場無料。目黒区美術館はJR山手線など目黒駅十分。問い合わせはJR東労組=電070(1419)3853=へ。

 

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