東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

歴代生徒たちが育てたヒノキ  自由学園で竣工式

木材をふんだんに使った自由学園「みらいかん」の正面エントランス=東久留米市で

写真

 学校法人「自由学園」(村山順吉理事長、東久留米市学園町)の歴代の生徒たちが育てたヒノキを使った校舎「みらいかん」が完成、16日に竣工(しゅんこう)式が行われた。米国の建築家フランク・ロイド・ライトが設計した同学園「明日館(みょうにちかん)」(豊島区西池袋)を思わせる美しいデザインに、学園関係者や卒業生らが完成を喜んだ。 (鈴木貴彦)

 「みらいかん」は、主に学園の幼稚園と初等部(小学生)の子どもたちが放課後に過ごす場として、学園正面前の所有地に建てられた。木造二階建てで、延べ床面積は三百五十六平方メートル。一階はエントランスとホール、調理場、二階はプレールームがある。将来は地域の人たちの利用も検討している。

 室内は、床や壁、棚や椅子などに木材が使われ、その41%が代々の男子部高等科生らが校外の学園植林地で育てたヒノキ。特に子どもたちが手で触れる部分は80%が植林地のヒノキだ。木の香りがして、ぬくもりのある空間が生まれた。

 植林地は学園創立者の一人、故羽仁吉一(はによしかず)さんが「この木で将来校舎を建てよう」と一九五〇年に埼玉県飯能市に設置。六六年には三重県紀北町にも設けた。生徒たちは泊まり込みで現地へ行き、植林や下草刈りなどをする活動を行い、代々引き継いできた。それから七十年弱、羽仁さんの夢が実現した。

 竣工式で、卒業生でもある学園長の高橋和也さん(56)は「私も植林をしたが、それは成果としてすぐ返って来ない。今、成果が見える形となり、すごくうれしい」と語った。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報