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【東京】

「東京人」1月号編集部おすすめ 身近な湧水にわくわく

小平霊園内のさいかち窪に出現した湧水池

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 湧き水というと、山の奥深くでこんこんと湧き出すイメージを持たれる方も多いと思いますが、実は東京の都心にも点在しています。それらはかつて東京の各地で湧き出し、人々の生活を支え、今は涸(か)れてしまった湧水の生き残りといえます。

 代表的なものは、明治神宮内の「清正の井」でしょう。名前は井戸ですが、実は台地に刻まれた谷戸に湧く水を巧みに利用しています。湧水を引き込んだ菖蒲田は、かつて都内各地にあった谷戸の水田風景を継承しています。そして、計画的に植樹された人工林である明治神宮の森の中で、清正の井の周辺だけは江戸初期より続く自然の雑木林となっています。原宿駅周辺の喧騒(けんそう)からわずかの距離に、奇跡的に残る武蔵野の原風景の中、水は今日も湧き続けています。  

 姿を消した湧水がときによみがえることもあります。今年の秋、台風21号の上陸をきっかけに都内各地で湧水量が増え、長くくみ上げに頼っていた井の頭公園の「お茶の水」など名水が復活しました。

 数年に一度だけ現れる幻の湧水で知られる小平霊園内の「さいかち窪(くぼ)」でも、水が湧き出ました。鬱蒼(うっそう)とした木々に囲まれた神秘的な湧水池から、渓流のように溢(あふ)れ出した水は黒目川の源となります。この湧水は一月ほどたつと幻のように消えてしまいます。今回、見られるのもあとわずか。地下をひっそりと流れる水が、次に姿を現すのはいつのことでしょうか。 (本田創)

 詳しくは、「東京人」1月号42ページ「湧水−人々の暮らしを支えた聖なる泉 本田創」で。

 【1月号主な内容】江戸の「聖」と「俗」 竹内誠▽座談会『聖地』は、どう生まれ、どう広がっていくか 泉麻人×加門七海×岡本亮輔▽アニメと巡礼 北村弥生▽鉄道と社寺参詣 平山昇▽ご利益神社おすすめ15選

 問い合わせは、「東京人」編集部=電03(3237)1790(平日)=へ。

 

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