東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

シベリア抑留 記憶とどめる 三鷹の長谷さん、市に油絵2点寄贈

絵を寄贈した長谷さん(右)と説明を聞く清原市長=三鷹市役所で

写真

 三鷹市在住の長谷緑也(ながたにろくや)さん(92)が、戦後のシベリア抑留の記憶をとどめようと描いた油絵二点を同市に寄贈した。

 ロシア語で帰国、故郷を意味する「ダモイ」は捕虜となって行進する旧日本兵らを描いた。もう一枚は収容所を意味する「ラーゲル」。雪原に点在する宿舎と「ぞっとするような寒さを感じる赤色」と振り返る夕焼け空が描かれている。

 「これが戦争なんだと強く印象に残っている光景」という長谷さんの説明に、清原慶子市長は「体験していないと描けないですね」と二枚の絵を見つめた。市役所内に展示し、市民らに戦争や平和について考えるきっかけにしてもらいたいという。

 長谷さんは一九四五年三月、中国・旧満州へ出征。終戦後は極寒のシベリアで四年間の抑留生活を送った。

 帰国後は、立川市の運送会社に勤務し、旧米軍立川基地の拡張計画をめぐる「砂川闘争」に労働組合幹部として参加した。子どものころから好きだった絵は、今も季節ごとの花などを題材に描き続けている。

 三鷹市のホームページ内の「デジタル平和資料館」では、長谷さんらが戦争体験を語る動画も試聴できる。 (水谷孝司)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報